これは2008年の大晦日だったか。思えば09年廣田瑞人、10年長島☆自演乙☆雄一郎戦だったものな…
さて。
話は唐突に
織田信長。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100922/p4
にも少し書いたのですが、司馬遼太郎は織田信長を”天才”と認めたうえで、その天才性をもっとも証明した二例として
「金ケ崎の退き口(撤退戦)」で、味方勢力の離反による孤立を知った瞬間に即座に逃げ出したこと、
そして
「少数で以って多数を撃破する『桶狭間』を、その後絶対に再現しようとしなかったこと」
を挙げています。
青木は以前からこの思想が無かったわけではないし、実戦となれば相手があることだから「次善の策」になったところから一本勝ちすることだってあったと思うのだが、特に最近は「野球で言えば乱打戦ではなく1-0が自分の理想」「上をとってまずは固めて、削っていく。その延長に一本勝ちもある」ということを強調しています。
と、なると、2008年の大激勝(潜ってヒールで秒殺)自体はその価値に何にも変わりは無いだろうけど、青木にとっては「信長の桶狭間」であって…今回はエディ・アルバレスの上を取り、終始削りつづけ、固める「1-0の完封投手戦」を狙うかもしれない。
この前はベラトール内で名勝負の末敗れたものの、08年以降こちらもその進化を疑うものはだれもいないはずの「新エディ・アルバレス」に呈しても、そういう試合をできたら…もちろんそれを「退屈だ」という人もいるだろうけど…すごいことだ。しかし、果たして本当にそれができるのか?
注目したい…が、そもそもその試合を日本で観戦できるのかも、注目。
少なくとも、今のところの枠組みではそれはない…のだが、一方でベラトールの試合が日本で、ネット経由で見られた実例もある(藤井恵の試合など)。果たしてどうなるだろう。