■大山のぶ代『ぼく、ドラえもんでした。』文庫化
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/201108162006年に刊行された大山のぶ代さんの自伝本『ぼく、ドラえもんでした。―涙と笑いの26年うちあけ話―』(小学館)が、このたび文庫化されました。発売日は8月5日(金)。
- 作者: 大山のぶ代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/05
- メディア: 文庫
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にて内容をちょっと紹介している。
この名作シリーズ(※「おばあちゃんの思い出」や「のび太の結婚前夜」などの作品のこと)のほうは、プロ中のプロ(By村上世彰)たる声優たちも泣かせる仕上がりだったそうだ。
「ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話」
によると、この名作シリーズを読んでいると、泣けて泣けてしょうがない。しかし、涙を流すままにしていると、鼻声など声に影響してアテレコが続けられなくなる。そこでどうするかというと、お辞儀するような態勢になて、涙が垂直に床に落ちるようにするんだそうだ。これなら鼻に影響は無い。
そして、一点に落ちた涙はいつしか表面張力によって「涙の山盛り」になる。それがこの感動シリーズでは各俳優によって、いくつもできていたーーという!!
まるでヒンズースクワットの汗で水たまりができたという昭和プロレス道場のような。みな、酸いも甘いもかみわけた大ベテランなのに。
そういえばこの本だと、「のび太とドラえもんは喋りが一番多いので、声の重なりをさけるために離れて立つ」とか書いてあった。
前、岡田斗司夫がこの放れて立つ光景を「両声優の仲の悪さの証明」とか鼎談集で言ってて、ここでも紹介したことがあったが、大山女史の言うことが本当なら証拠にはならない、すまぬ。
中国嫁日記が売れ行き好調で大増刷
http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/archives/51400901.html
緊・急・増・刷!
まさか、まさかの発売4日目で増刷決定!!
しかも、初版と同じくらいの部数!!
大増刷です!!
- 作者: 井上純一
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/08/12
- メディア: コミック
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景気いいねえ。それだけまだ「ブログも見るけど紙の本になったらまた買って読みたい」という人もいるんでしょな。描き下ろしなども奏功したか。
むかしダウンタウンの松本が「週刊朝日」のエッセイを単行本として朝日新聞社から出したとき「初版はXX部と言われた。(少なすぎて)おれをナメてるな、と思った。案の定、すぐに売り切れて緊急増刷になった。ざまあみろ」みたいな話しを書いていた。
同じ売れ行きならその分をいぢどに刷ったほうがコストも安く、入手不足を本屋から責められないので、いかに実売部数に刷り数を近づけるかが出版の営業のうでの見せ所。即完売、緊急大増刷…はめでたい話なので咎める人も少ないが、実は営業にとっては屈辱の失態…という話も聞いたことがある。
でもリスクは少ないに越したことないしね。
中小企業というか零細企業の「山本書店」から100万部のベストセラーを出した山本七平は「ベストセラーが出たことより、在庫を残さずに売り切ったのが書店主としての誇りだ。ベストセラーを大増刷したが残りは売れず、ベストセラー倒産をした中小出版は数え切れない」と言ってたっけ。
この本は増刷分もすぐ売れるとは思いますが、そこからどういう「社会現象」が起こるかのほうに注目したい。