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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「同性婚も個人の自由である。同様に一夫多妻も個人の自由である」と訴訟を起こされたら(ユタ州)。

http://www.47news.jp/news/2011/07/post_20110725100702.html

同性婚、NY市で初日に8百組 州で手続き開始
  
 【ニューヨーク共同】同性同士の法律上の結婚を認める州法が成立した米ニューヨーク州で24日、同性婚手続きの受け付けが始まった。日曜日にもかかわらず、各地の役所が窓口を開け、結婚を届け出るカップルや友人らの歓声が響いた。ニューヨーク市で手続きを行ったカップルは800組以上に上ったとみられる。AP通信やCNNテレビが伝えた。

 カナダとの国境の滝で知られるニューヨーク州西部のナイアガラフォールズ市では、女性カップルのキティ・ランバートさん(54)とシェリル・ラッドさん(53)が手続きし、市長自ら「法的に結婚しました」と宣言し

これが経済効果を生む、なんて試算もあるとかで。
MMA解禁より儲かると(笑)

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-22370920110726
[ニューヨーク 25日 ロイター] 米ニューヨーク州では同性同士の法律上の結婚を認める州法が成立したが、同州上院は、同性婚が向こう3年で3億9100万ドル(約305億円)の経済効果を生み出すと試算している。

 ニューヨーク市観光局はすでに、世界中の同性愛カップルに向けた同性婚マーケティングキャンペーンを行っている。

 ホテルやレストランも同性婚パッケージを大々的に展開しており、タイムズスクエアにあるクラウンプラザは、ブロードウェーの観劇チケット2枚や婚姻届けを出す市役所へのリムジンサービスが付いた宿泊プランを開始した。

そして。
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2011/07/post_1262.html

同性結婚が合法化されれば、いずれはこういう訴訟が起きるだろうと思っていたが、ユタ州の旧モルモン教の信者で一夫多妻主義を実行している家族が、ユタ州の厳しい反一夫多妻法律を撤回すべく、テレビのリアリティーショーで人気者になったのをきっかけに、ユタ州を相手取って一夫多妻結婚の合法性について訴訟を起こした。

訴訟を起こしているのは、コディー・ブラウンとその家族。ブラウンには4人の妻がおり、実子と継子を合わせて16人の子供が居る。ブラウンはモルモン教の異端宗派 Apostolic United Brethren Churchのメンバー。ユタ州では1890年にユタが合衆国に参加した時以来一夫多妻は違法になっているため、ブラウンは第一夫人とのみ合法に結婚して後の三人とは「スピリチュアルワイフ」と呼んで同居している。

しかしブラウン一家が「シスターワイブス」という名前のリアリティーショーに出演して人気が出てくると、ユタ州警察の捜査対象となった。ユタ州では例え同棲でも一夫多妻生活は認められていないからだ。

あらやだ奥さん、ユタ州は同棲による実質的な一夫多妻も認めないんですってよ。
そんな規制があるとは知らなかったんで軽く衝撃。
ミサトとアスカ2人と一緒に同居するシンジ君も逮捕だ(笑)いや違うか。

でも実際、リベラリズム自由主義リバタリアニズムの視点からも問題になるんとちゃうん?

…同性愛結婚が合法ということになると、従来の結婚は成人した一人の男と一人の女のみの間にて行われるという定義が崩れた事になる。一旦ひとつの形で定義が変革されれば、別の形での変革も認めざるおえない。愛し合っているものどうしなら一夫一婦でなくても、一夫一夫や一婦一婦でもいいというなら、一夫多妻や一妻多夫、いやそれをいうなら多夫多妻があって何がいけない、となるのは自然の成り行きだ。

ですなあ。ついでにいえば、その方向性を進めれば、自由意志である限りきょうだい結婚でもおじ・めい/おば・おい結婚でも、妨げるべき政治思想は私の考える限り存在しない。

【参考・過去エントリ】
■これをどう近代の法理論(他者危害原則)で裁けるのか
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080410#p3
法哲学的にどう「近親相姦」を否とできるかの理路が分からん。つーか訴えたら違憲判決出たりして
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100428/p5

自分はこういう展開を、以前からSF的なシミュレーションとして考えていたが、それが実際に起きた。
だから「まさか!」じゃなくて「やっぱりか!!」という驚き。


この裁判がどうなるか、
そしてこの裁判に対する米国の言論状況がどうなっていくか(米国の保守/リベラルの中で)は、法哲学的に大大大注目!!!です。
そういえば共和党の有力大統領候補ロムニーモルモン教徒でもあった。
 
id:TomoMachi氏も興味を持ちそうな話題である。
あとでクーリエ・ジャポンのコラムとかでも取り上げるかな?



何度も言うけど、これ「そういうのは認めないのが、結婚の伝統・定義なのです」という”伝統”の聖なる剣を持ち出せば、一発でかたが付く。
ただそうすると同性婚を認める手段がね・・・

日本で問題が起きない不思議

まあ日本ではなぜか同性結婚、一度も中心的な政治課題にあがったことがないよね。これはこれで不思議で、政党の思想によってはマニフェストとかにうたってもいいかと思うんだが。賛成論もほぼないから、反対論はどの程度強いのかもわからない。

ただ、憲法を改正する必要は出てくるのか。