確か少し前に「ん?これは面白い 紹介しよう」と思ってた書評があったが・・・どれか分からない。ただ、みればやっぱり面白い本が紹介されている
以下 http://www.yomiuri.co.jp/book/review/
〈うちのおとうさんは、勉強家です。便所の中、乗り物の中、そして歩きながらでも、しょっちゅう本を読んでいます。(中略)私は、こんなおとうさんが大すきです〉
- 作者: 不破哲三
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/03
- メディア: 単行本
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不破氏が初めて立候補した1969年衆院選の候補者紹介パンフレットに寄せた千加子さん(当時小学4年生)の父親評・・・(略)吉川英治に憧れ、ミステリー小説を好み、土人形を愛(め)で、南アルプスを登る。「革命の闘士」のイメージからほど遠い、しなやかさがある。
それにしても、日本共産党に対するソ連、中国からの干渉の激しさには改めて驚いてしまう。著者が強調してやまない「大国主義」「覇権主義」によるものだろう。日本共産党をどう評価するかは別にして、その圧力に徹底的に抗しながら、「自主独立路線」を貫いてきたことは十分評価すべきだろう。
(略)天皇制の廃止を明記していたが、2004年にはそれが誤認であるとし、「国民統合の象徴」を個人が世襲で担うことを問題にしつつも、天皇制の是非は将来の国民の選択に委ねるという現実路線に転換した。おもしろいのは、70年代の首相への高い評価である。国会での激しい論争が終わると、首相は不破氏に近寄って「今日はやられた」「あの質問はよかった」と感想を述べ合ったという。とりわけ佐藤栄作、田中角栄両氏については、答弁ひとつにも「すべてを引き受ける」気迫、覚悟があったと、郷愁を交えながら懐かしんで・・・(略)
著者は心理学をバックグラウンドにもち、ゲノム脳科学という新学問分野を提唱する新進気鋭の研究者である。「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか パーソナルゲノム時代の脳科学 (NHK出版新書)
- 作者: 宮川剛
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/02/08
- メディア: 新書
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今ではゲノム配列を何百万箇所も検査することができる。その結果、確定的ではないものの、ある程度は疾患危険率を予測できる。同様に性格や知能も診断可能なようだ。著者は自らの遺伝子を調べ、・・・(略)もしかしたら、金に汚い・女たらし・手が長いなどの性癖も判定できる可能性・・・
(これ、あとで関連記事を書きたいと思います)
英国貨幣の複雑さもこの本を読めば氷解する。また、名探偵ホームズとその相棒のワトスンが出かけたレストランやパブ・・・(略)観光案内にもなっている。ワトスンは、月41万円以上の軍人恩給を受けていたので、私がまもなく受け取る年金よりも遥かに高いことにやっかみもする。
- 作者: 太田隆
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
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ワトスンの浪費癖とホームズの始末ぶりも面白い。2人が「プライオリ・スクール」の依頼人の公爵から得た謝金が邦貨換算で2億8800万円だというのにも驚く。なかなか金にはしっかり
うーむ「ホームズ」の書名を見るとそこでぴたりと目が止まるのに自分もおどろいた(笑)