上で書いた「となりのビッグブラザー」を箇条書き的に整理すると、、
(1)技術が進歩しまくり、
(2)そして普及しまくることで、
(3)「フツーの人」にかつては権力機関や専門家など少数の人しかできなかったことができるようになり、
(4)その一方で、そういう少数限定の時には可能であった歯止めやブレーキがなくなってしまう・・・
と、こういう流れであります。
まあこの文章を書いているブログ、インターネット、グーグル検索、翻訳ソフトだって、ジャーナリストや評論家、図書館や翻訳家の持っていた少数専門家の特権が、広くフツーの人に解放されていることは同じなのだから、やっぱり「となりのビッグブラザー」なんでしょうね。
おっと、そう書いているときにぴったりの評論を神保哲生氏が発表した。
■これはジャーナリズムの生き残りをかけた戦いだ ――普通の産業として通用するメディアへ脱皮せよ
http://news.livedoor.com/article/detail/5521453/
インターネット論はさておいて、
もう少し別の所の「となりのビッグブラザー」論を。
現在モーニングで連載されている漫画「特上カバチ!!」は、すごく可愛がっていた一人息子が、実は妻の交際相手の子(結婚前ではあるらしい)であることが分かった男性の話である。
少しずつ疑惑を持ち始めていたのだが、主人公の大野行政事務所に相談に行ったところ、「いまは民間でも、親子関係をDNAで鑑定してくれるところがありますよーー」と教えられてそれを実行、そして遺伝的な親子関係の府存在を確信できるようになったわけです。
うーーーん・・・前も書きましたが人類数千年の歴史の中で、母親はともかく父親は「自分の子供」であるとの認定は夫婦関係があるとか目元がそっくりとかなんとか、そういうものに由来していた。血液型で、一部の親子に限って「親子では無い」と分かる様になってから100年経っているかどうか。
そこに、ほぼ間違いなく100%確認できる手段が生まれた。
そしていつの間にか、民間会社に頼めばほんのちょっとの費用で簡単に分かるようなまでに普及した。
これはいいことか、悪いことか。
科学の徒としては、「はい、いいことです」といわざるを得ない(たぶん)。
しかしねえ・・・・・・。「そんな技術がなければ、普及しなければよかったのに」という事例もいろいろとあるのでしょうね、たぶん。
100万部以上売れているであろう週刊モーニングの、今回の「特上カバチ!!」でそういう仕組みを知り、幸せになる人&不幸せになる人もいるのかもしれない。
ともかく、すべての人に幸あれ。
前に書いたエントリとはこれです。このころ、関連のトピックがあったんだよな。国籍問題に関係して
■親子(父子)の関係証明にDNA鑑定が義務付けられたら?−−科学が政治の上に立つ刻
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081124/p8
いちおう、リアルにDNA鑑定やってくれるところにリンク張っておくよ
注意
「DNA鑑定」で検索しただけの一例です。信頼性や良心的な企業か?などには当方、関知していません
http://www.genetrackjapan.com/?gclid=CMXzmLStwKgCFYKFpAodaUL3ow
その子の本当の父親は誰であるのか、真実を知ることはあなたやあなたのパートナーだけではなく、子供の一生に関わってくる問題です。DNA鑑定はそんな問題を解決するための最良の方法です。
The truth lasts a lifetime.
真実は一生、変わりません。そして、その子の将来はあなたの手の中にあることを忘れないでいてください。
ジーントラックジャパンでは業界最先端の技術と国際規格を満たす鑑定プロセスで世界最高水準のDNA鑑定をご提供いたします。大切なことだから、DNA鑑定は信頼と実績の弊社へお任せください。