つうかタイトルの段階で、何を言ってるの。
■【速報】ブリテン今世紀5度目の銃剣突撃は失敗の模様
http://togetter.com/li/124229
思い出すのは「MASTERキートン」で、これは前世紀の話になるのだが、「フォークランド紛争で、イギリス軍とアルゼンチン軍が銃剣やナイフで戦闘した」という記述があった。
読んだ当時、自分は
「うーん、MASTERキートンはさすがだね。細部の描写をリアルにすることで、20世紀の紛争でも部隊同士の本格的な交戦時に銃剣が使われた」というような、大きなウソを信じ込ませようというわけだ。この大胆なファンタジーへの跳躍が、漫画の醍醐味だね」
というような感想を持ったのだす。
しかし今にしてこういう報道を見れば、MASTERキートンのあの挿話は事実だったんかもしれない。この時代、検索すればすぐ分かると思うが、それはまあいいやです。どうせ雁屋哲の陰謀で絶版の作品だしさ。
http://mrym.sakura.ne.jp/master-keaton/07-05.html
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7:5 デビッド・ボビッドの森麻薬取引で利益を上げ、軍警察を殺害して逃亡を続ける元SASでフォークランド戦争の英雄。彼らとキートンの対決を描く。
お・・・おいダニエル、まさか仕事の話してるんじゃないだろうな。二人を追えってんならパスだ。SASの軍人は殺しのプロだ!!
んでこのブログでも
■「戦場最後の格闘技・銃剣術」はいつをもって戦場で滅んだのか?(「ロシアとサンボ」)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100722/p2
というのを書いたのですね。
今読み直してみると、実際にイギリス軍がまだ行っているからと言って、議論を修正しようというようなアレじゃないとは思うんだが…つうかイギリス軍の実戦のほうが間違って無いかどう考えても。
そのエントリでも紹介している、イギリスの歴史と文化に造詣の深い「翻訳ブログ」
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/
の「軍事」カテゴリ
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/cat15630063/index.html
では銃剣(白兵戦)の話も充実しているのだが
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/2-8c20.html
ナポレオン戦争時代の歩兵は、銃剣付きでは全長2m以上になるマスケット銃を持って戦った。両軍が銃を構えたまま歩調を取って互いに近づき、数十歩の距離になると指揮官の号令で一斉射撃する。命中する弾は少ないが、二発目を込める余裕はないから、そのまま銃剣突撃に移る。
こわひねえ。
最近何かで読んだ、この銃の射程距離の話なんだが・・・・・・
今の戦記物でも「射撃はぎりぎりまでひきつけてから撃て。号令が出るまで発射するな」⇒だけど待ち伏せで的が近づくにつれ高まる恐怖⇒新兵がs恐怖に耐え切れず、射程距離に満たないのに発砲⇒大混戦!というパターンは多い。たしか「皇国の守護者」にも出てきたよね。
しかし、ナポレオンの時代かフリードリヒの時代か、とにかくふた昔ほど前の戦場。その発砲距離の目安が
「相手の目の、白目部分が見える距離になったら」
なんだって(笑)
いや自分ね、この記述を聞いて実際に向こうから歩いて来る人とすれ違うときに、どういう距離になるかシミュレーションしてみましたよ(笑)。みなさんもやって御覧なさい。ここまでひきつけて、距離が近づいたんなら確かに弾込めに時間が掛かる時代では・・・ド迫力の騎馬や勇者が「うごががごおおおおあああ」とかと叫びながら白刃をきらめかせて突っ込んできた場合、そりゃこっちは銃であっても浮き足立って逃げたくなるわなあ。
してみると、「信長の野望」の鉄砲隊のゲームバランスはあれでいいのだろうか?なんて話にも思いが至る。
最近、一部では「通説潰しの鬼」として知られる、お馴染み鈴木眞哉の信書を立て続けに2冊読んだ。
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このエントリの後半につなげるかもしれないし、新しい項目にするかもしれない。
それはそれとして、最初に紹介した「今世紀5度目の銃剣突撃」のtogetterだが、4度目のときもtogetterになっていた(笑)
■【速報】イギリス海兵隊、今世紀4度目の銃剣突撃とその反応
http://togetter.com/li/122225「やっぱ紅茶が切れたのが主な原因なんだろうなぁ 」