■オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力
- 作者: 百元籠羊
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2011/01/24
- メディア: 単行本
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この本は、有名ブログ
<「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む>
http://blog.livedoor.jp/kashikou/
から発展したものだという。
注目したいのは
・貧富の差があるとかなんとかいいつつも、中国に、既にフィクション・物語に或る程度の金を投じることができる層ができていること。それが知的環境の面でも恵まれている人たち(大学生)に浸透していること
・なんだかんだで日本発のコンテンツが海外で受容されていること
・中国の「ネット世論」を垣間見ることが出来ること…などなど。
最後の話でひとつ。
この前、私は同サイトのコメント欄で質問をいたしました。
日本のネット流行語2010、に対する中国での反応についてのエントリでしたが
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/51621331.html
# 6. Gryphon
# 2010年12月21日 21:58
質問です。
中国独自の、国内のネット流行語を選ぶような試みは無いのですか?
もと中国特派員の福島香織氏のブログで「おれは醤油を買いにきただけだ」(微妙な問題から逃げる時の用語)というのがかつて流行った・・・とか聞いているので、ネット流行語という現象自体はあると思うんですけどね。
>16
中国のネット流行語大賞もありますよ。
確か今年の1位は「俺の親父は李剛だ」です。
この流行語の意味を補足すると
http://www2.explore.ne.jp/news/articles/15251.html?r=sh
とのこと。
そこから派生してこんな話題も
そーいや、毎年年末には「今年を漢字一文字で表すと」
というのが出るけど、漢字の故郷たる中国ではこれやらんのかね?
日本の今年は「暑」だったそうだが。
(中国のは)「漲」だったと思うが しかし表面張力はいつか崩れ溢れるもの
しぼむか溢れるかどっちにしろ安定しないからあんまり良い感じでもなさそうだがww
つまり…なんというかな、中国の「インターネット状況」を、日本はこういうオタク文化もさりながら、時事、政治、対日世論、軍事、スポーツ…あらゆる面で、定期的・継続的に収集し、それを広く公開しなきゃいけない時期に来ているんだ、ということだ
(本当は韓国、台湾、インドネシア、タイあたりも含めたいところだが)
たとえば新聞や雑誌に毎週「今週の中国のインターネット界の話題」というコラムがあってもいいぐらいにね。
ほら、こんなに中国のインターネットは同国政府の公式の子とは違う面を見せている。
■中国のネット界が「2ちゃんねる」的文化を吸収し、体制に対し微妙な立ち位置を築いてることについて(予告編)。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100224#p2
町山智浩氏は名物編集者から日本有数の売れっ子評論家になる過程では、映画評論以上に。アメリカのテレビ・ラジオの大衆文化や三面記事から、同国の世相を浮かびあがらせるコラムをやって、しかもそれは他に例がない独自情報ばかりだった。だからこそ注目された。
- 作者: 町山智浩
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- 作者: 町山智浩
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今回の本はそのパズルの隙間を埋める、全部では無いが重要なピースだ。他国のサブカルチャー・ウォッチの重要性をあらためて認識したい。
ちなみに同サイトにはこんな記事も
■中国オタクのDynamite!!長島☆自演乙☆雄一郎KO勝利への反応
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/51649485.html