INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

中国批判デモの規模は?反響は?逸脱は無かったか?

偶然、自分はTVニュースを、昨日の夜からずっと見られなかったので、物理的に知らない。だが「報道があるか、無いか」も焦点だったことは知っている。

あと、暴走的な言動はデモの中にどのくらいあったか。無ければ幸い。
人数の主催者発表問題、その他も。


あっさりとした扱いだが「大きな混乱は無かった」と明言してるな。


いまtwitterで検索などをかけてみた話題
・人数で「警察発表では5800人」というのが出ているが、これが一般的なメディアには出てないんじゃないか?てな話題
http://togetter.com/li/60012
(※質問してみたところ、おそらく最初の情報源だった方から午前2時すぎに「5800人という警察発表があった」という情報は訂正された。【さらに追記】途中で主催者が「5800人」と喋っている動画が存在しており、主催者発表としては(一時的に?)この数字が存在したのは事実の様子)
以前話題になった、上から撮った写真を分析して人数を計算、とかできないのかね?
・そもそもこの規模をどう評価するか、みたいな話
http://togetter.com/li/59990



このへん、時間あればこのあと論ず。



そしてあの本へ。
私の個人的なこの話題の注目テーマは、ある政治運動や主張がメディアの話題になるまで、の話だからな。やっぱりこの本だ

でも、やっぱり紹介の時間ないかあ。…近いうちにでも。


”必要な偽善”としての「デモの平和度(紳士度)競争」

デモというのの多くが「抗議活動」である以上、何かを批判する行為はかならずついて回る。その主張なんてのは、とりあえずおいとけおいとけ。「何を」ではなく「どのように」批判するかだけをまず論じたい。いわゆる反日デモでも、反中デモでも、甘いだの苦いだのおっしゃるかもしれんが、例えばそこで窓が割られるデモだったら、割られないデモに「負けた」としていいと思う。実際に参加した人は(反日デモでも反中デモでもな)、外野がこういう批評をするのを好まぬかもしれない。「何言ってやんだ、まず参加してみろ」「結局暴動になったほうがメディアの扱いも大きいじゃないか」などね。でも外野だからこそ論じる。
その上で今回の反中デモは報道やネット上のレポートを見ても全体的には整然、穏健なもので、断言すれば「中国内の反日デモに勝ったね」としていいかと。


そだ、俺は勝ち負けで論じてるんだよ。モデルはこれだ。

サラディンが十字軍に、騎士道の面で圧勝したことは、その後1000年にわたってイスラム圏に勝利をもたらし続けているんだよ。ザイトク会が「負け続け」ているのもそれだ。

伝聞系だけど、今回、日本側デモの合言葉として「ノーベル(平和)賞おめでとう!」というのがあったらしい。事実なら、実にいい話である。しょうもない差別用語や暴言より、よっぽど相手をカリカリさせ、世界に伝わる批判で、もしこれが本当に広まっていて、実際に共通の合言葉になっていたのなら、個人的にはデモへの好感度が大きくアップする。
福島香織twitter
http://twitter.com/#!/kaokaokaokao/status/27503068931

@jrsuma  合言葉はノーベル賞おめでとう!らしい。BBC記者が言っていたけれど、前回のデモ参加者に若い女性が多かった、らしい。なぜ、若い女性が多いのか?と聞かれたけれど、なぜだろう。

さらにひとつのモデルケースとして…
 

「銀英伝」でも出てきた話だが、この種の、最終的には殺し合いに至る対立の当事者である軍人同士の名誉と敬意の交換はどこまでいっても偽善である。しかし、銀英伝でも、さらにもっと戦場の残酷さ、容赦なさを描いた「皇国の守護者」でもこの偽善が登場するのは、それも形を変えた闘争だからと思う。
レベルは違っていても、デモによる批判がふたつの”国”の”戦い”であるなら、この偽善のぶつけ合いという場面においても−−はっきり自分も祖国の側に立つか−−日本が勝利しなければいけない。

アメリカ・ティーパーティ運動から 「右の集会と左の集会、どっちが良識的か?」競争(苺畑)

この前、ワシントンで保守派(トークショー司会者が主催)とリベラル派が集会をしたという話がありましたが
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2010/10/post_1121.html

・・・さて集会後の会場だが、「名誉、、」の集会(※ティーパーティ保守系)の後には、チリ一つ落ちていなかったのに比べ、この左翼集会の後はゴミ箱にゴミがあふれ、回りに置き去りにされたサインだのペットボトルだのお弁当の包装紙だのがあちこちに散らばってゴミだらけだった。(最初のゴミ一つない綺麗な写真が「名誉、、」集会の後。後のゴミだらけの写真が左翼集会の後。)

として
http://www.theblaze.com/stories/one-nation-crowd-didnt-exactly-leave-the-mall-or-world-war-ii-memorial-spotless/
を紹介している。
むろん、これが一部分を恣意的に切り取った映像かもしれない。だがまず前提として、「そういう部分での比較で相手に優位に立てるか?」ということを常に両派が意識している、というのが面白いのであります。
たがいに良識ぶりを競う、それが偽善であってもなくても、結果的には同じことだ。

ティーパーティが左翼運動理論書に学ぶ?(毎日新聞

http://mainichi.jp/select/world/news/20101016k0000m030045000c.html

 【ドイルズタウン(米東部ペンシルベニア州)で古本陽荘】米国の中間選挙で民主、共和両党の勢力が伯仲し接戦の様相のペンシルベニア州・下院第8選挙区では、保守派の草の根運動ティーパーティー」(茶会運動)が…政党さながらの組織選挙を展開。効率的な運動を支えるのは、意外にも左派運動から導入した組織論だった。
 
…茶会運動の団体「キッチン・テーブル・ペイトリオッツ」は、運動の組織化に最も成功したモデルケースとして全米で知られる。設立者の主婦、アナスタシア・パーベルスキさん(38)は、…(略)…公開されている選挙人登録名簿を基に事前に電話調査を実施。医療保険制度改革に「反対」し、米国が誤った方向に向かっていると「思う」と回答した無党派層を中心にリストアップしたものだ。

 政治活動をしたことがなかったパーベルスキさんが組織作りで参考にしたのが左派系の住民運動の理論家、ソール・アリンスキー氏の「過激派のルール」だ。パーベルスキさんは左派系の思想的内容は無視し、「相手が経験したことのない領域に入れ」「あざけりは効果的な武器」など、技術論だけを導入してきた。茶会運動を支援する団体フリーダムワークスも、指導者らを集めた研修会でアリンスキー理論を紹介し、茶会運動指導者の間で「必読書」と言われている。

 アリンスキー氏はオバマ大統領が過去にシカゴでアリンスキー系の住民運動に携わっていたことから注目を集めた人物。パーベルスキさんは「今年1月からアリンスキー氏の技術を広めてきた。左派はもう40年もやってきたというのに」と語る。

90年代末〜ゼロ年代初頭の「つくる会」系教科書運動は元左派が加わり、大いに、かしていた左派組織の組織論を活用していた。こういう「組織論」でもともと強固な前衛党を運営していた左派が強く、理論化されているのは当然のことで、仙谷氏もそりゃ慣れているわな(笑)。


しかし『左派系の住民運動の理論家、ソール・アリンスキー氏の「過激派のルール」』という本の内容は知りたい。ネット界の在米・英語使いの活躍を望む。