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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

任意の取調べを受ける時、それを録音できるか?について。

上の話題に絡んで江川紹子twitterを読んでいたら、検察の記者会見に出た話を書いていた。

会見の進め方は公正な感じがしている。私も可視化についての考え方を聞いた。「個人的な意見は申し上げられない」。本人や弁護人が録音・録画して欲しいと言うケースはどうかと聞いたら、裁判員裁判に該当する事件の一部を記録している今の枠組みを大きく外れることはないのではないか、と(続く)
2010-06-19 00:53:11 via web

じゃあ、任意の取り調べで被疑者や参考人が録音機持参したらどうか、と聞いた。鈴木検事正は「以前、私が取り調べをした時には、『ここは私が主宰する場だ。遠慮してもらいたい』と断った」と。なんでダメなのか、さらに聞いた。すると、「都合のいい所だけ編集できてしまう」と。(続く)
2010-06-19 00:56:25 via web

ならば検察側もすべて録音して、不適切な利用があれば、それに反論すればいい。鈴木検事正の話は、むしろ全面可視化の必要性を言っているように聞こえた。ク所属記者から、小沢氏がらみで「特捜部への期待」についての質問。そしたら鈴木検事正、「小沢事件をどう思うか、ですが…」と言いかけ(続く)
2010-06-19 00:59:27 via web

この人(新検事正)は、任意取り調べの録音を拒否した。
だが、それを実現させた人もいる。
猫猫先生こと小谷野敦氏だ。書いた文章が「脅迫」だとして刑事告発を受けたとか。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20100510/1273918219

…28日午後一時前、いきなり大槻は、部下の若い刑事とともにいきなり自宅を訪れたのである。本来なら追い返してもいいのだが、仕方なく上へあげた。任意での事情聴取だというので、「では録音してもいいですか」と言うと、「いや、それは、困ります」と言う。おかしいではないか。私の家で、聴取に来た刑事とのやりとりを録音する権利が私にはないのか、と反問すると、いや、ですからそれは、私のほうのお願いで、と言うから、「じゃあ録音していいんですね」「いえ、それは」。というわけで録音した。

そのときに、ここまで言える人はなかなかいないというのが現実かもしれない。しかし、ひとつの知識として「任意取調べを受けたとき、取り調べられた側が録音機材を持ち込んで録音する」という手段を頭に入れておくのは悪くなさそうな。
「前例として、京都府南警察署が2010年4月28日の脅迫罪容疑の任意取調べのときに録音を許している」とも(笑)。

【追記】コメント欄より。

id:jun-jun1965 2010/06/19 03:53
私の自宅ですから。「私の主宰する場」に当たるわけですね。

id:gryphon 2010/06/19 04:00
なるほど、まずそこで譲らないのがポイントかもしれませんね