29日、30日のDREAM、UFC、修斗の放送に備えてHDDから古い番組を消さなきゃいけないので、その前に記録しておこうと。
で「マンガノゲンバ」で水木しげるの言葉を紹介したい。
水木の仕事場にインタビューに来たキャイーンの天野。仕事場にたくさんある鬼太郎グッズに圧倒される。
天野 「先生これまたすごいフィギュアの数々ですね。先生の作品ばかりじゃないですか!たしかにあの・・・」
水木「品物だけじゃないですよ カネがこの背後に山ほど・・・」
天野 「先生、ちょっと向こうに行ってもらっていいですか?」
その後もプロのお笑い芸人であるキャイーン天野を、伝説の男水木のマイペースな話「読者なんていうのはいらないんだ」「鬼太郎は正義の味方と称してくだらんことを。鬼太郎はいわばバカですね」)は終始絶句させるのである。
ま、そんな話。
いや、前後2回のこの番組で、最後に水木が語った言葉はおもしろい
Q:先生はいま、何をやっているときが一番幸せですか?
「何にもしてないとき」
Q:じゃあ、こういうインタビューはめんどうくさいですねぇ(天野苦笑)
「まあインタビューはただしゃべってればいいから。絵を描くよりは楽ですよね」
Q:先生にとって幸せってなんだと思いますか
「まあわたしは長年貧乏してきたから、コレ(指で輪を作る。お金)をためてね。コレから支配を受けないことが幸せだと思っていたね」
Q:余裕ってことですよね、お金というより。
「貧乏より金持ちのほうが確かにいいけど、・・・大変ですね。金のいっぱいある人であまり幸福でない人たしかにいますよ。」
Q:いますよ、家族がいないとか寂しいですもんね
「この問題むずかしいから、またの機会にしたら?」
天野、スタジオで
「結局、先生が最後まとめちゃいました・・・」
「お金をためないと、お金から支配を受ける」というのは彼の人生経験も加え説得力がある。

- 作者:水木 しげる
- メディア: 単行本