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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「バキ」作者の板垣恵介の「大物ぶり」について(ゴング格闘技から)

ゴング格闘技で、いつしか自然発生的にシリーズ化したという「私と格闘技」。
オードリー、今田耕二と続いて第三回の今月号では、板垣恵介氏が登場している。
将来的には岩上安身氏や夏目房之介氏なんかにも登場してほしいんだけど、それはさておいて、板垣氏。

3ページびっしりと語られた、彼の格闘技論は、名作を生み出した表現力と、アマチュアボクシング(国体出場)と自衛隊の厳しい訓練を潜り抜けた「やる側」の視点、そして衰えぬ好奇心があいまって非常に興味深いものだ。もっとも、彼は単なる漫画家のエッセイ集を超えた格闘コラム本を以前出しており、ここのエピソードや視点はそれとかぶる部分も多い。だが、それを計算しても確かに一読の価値がある。

・・・・という話とは別に、こういう一節がある。(167P)

約束の時間が過ぎても、姿を見せない彼にゴン格サイドではない、漫画家・板垣恵介サイドの編集者の緊張感が伝わってくる
((略))
ぶしつけな会話を平気で続ける格闘技記者(※高島学氏。二人はこの取材の前から面識がある)に対し、当人たち以外の空気はピリピリしたままだ。
規模は違っても、同じ出版業界にいて、彼の最近の武勇伝を聞かないわけではない
しかし、漫画家が世に送り出す作品が、一己の人間のアイデンティティが基盤になっているのであれば、あれだけ強さを全面に打ち出す板垣ワールドを生む張本人が、多少なりとも傲慢にならないほうがおかしい

うーんうーん、そういうもんなのかしらね。
漫画家に知り合いはおらんので、売れっ子漫画家のワガママというのがどういうものかは分からない。
板垣氏はそういえば「強さとは簡単に言えば、ワガママを通す力だ」と書いてたから首尾一貫はしている?


板垣氏のそういうたぐいの話は以前、「紙の爆弾」ちゅう雑誌に載っていたのだが
http://www.fujisan.co.jp/product/1281681351/b/118281/
漫画家界の増長キング「グラップラー刃牙」「飢狼伝」などで知られる人気格闘漫画家 板垣恵介の実態を暴く

タブロイド・スキャンダル雑誌という性質上、これをもとにどーこーは言えないと思っていたが、今回、とりあえず「出版業界に、板垣の”武勇伝”が響き渡っている」「編集者はピリピリしている」「傲慢でないほうがおかしい→(傲慢であることが前提)」だから、板垣氏は今、ゴーマンであることがメディアによって裏付けられたと(笑)。


しかし、最初の話に戻るが
強さを全面に打ち出す世界観を生む人って、傲慢にならないほうがおかしいんだろうか?
板垣インタビューにも出てくる、彼にとっては原作者である「夢枕獏」さんは、まあ読んだり話したりするものに接する限りでは、そんなに傲慢な人ではないと思うのだが。
どうなんだろうね。

GONG(ゴング)格闘技2009年5月号

GONG(ゴング)格闘技2009年5月号