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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ゲーム理論(囚人のジレンマ)をコントで説明(NHK教育、土曜日夜11時)。

TV情報員からのメール連絡。いいの見つけてきたな。

3月7日(土)午後11時−11時30分、NHK教育テレビで「出社が楽しい経済学」第9回「囚人のジレンマ」が放送されます。
再放送は3月11日(水)深夜0時45分−1時15分。

この番組は経済学の理論や概念を、会社を舞台にしたコントで理解していこうというものです。

今までに取り上げられたのは「サンクコスト(回収不能原価)」「比較優位」「モラルハザード」など。


何年か前から話題になっている、ゲーム理論」の「囚人のジレンマ」を分かりやすく解説していきます
お互いを信頼して自制していれば両者とも最大の利益を得られるはずなのに、コミュニケーションがないため、結局どちらも最悪のシナリオを選択してしまう、という。

コントは2編。

・「裏切りの誘惑」
女性(劇団員か何か?)の晴れの初舞台。彼女に思いを寄せる2人の男たちは、「花を贈るのはやめよう」と協定を結んでいた。だが相手が約束を守るかどうかは信用できない。裏切って抜け駆けしてしまおうかどうか…。恋の悩みの結末はいかに


・「仁義なき戦い!? 弁当値下げ競争の行方」
あるデパートで新商品の花見弁当を展開する計画が進んでいた。しかしライバル社も同様の花見弁当を企画しているという話が入ってきた。このままでは値下げ競争やむなしと思われたが、唐突にライバル社から「末永いお付き合いのほどを」と告げられた。その真意はどこに? デパートが取った戦略は?

出演は劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)のメンバーたちです。
解説は「スタバではグランデを買え」などの著書がある経済学者・吉本佳生。


囚人のジレンマは、「核抑止」から「力道山vs木村政彦」(ガチで中の悪い二人が「引き分け」の約束でプロレスをしたが…)にまで絡んでくる(ような気がする)理論。私はこの話を高坂正堯氏の著作で知った、というのは前書いたっけ。

あっ、今思い出したけど「風雲児たち」の高野長英編に「江戸時代、なぜ伝馬町からの脱獄はほとんど成功しなかったのか?」というエピソードがあったね。脱獄に対して「申し上げます!牢やぶりが企まれております!!」と一言見張りにいうと、告発者はその場で保護され、その功績で正規に釈放される。ならば自分で脱獄を企むより、だれかがやってくれないか・・・ こういう相互牽制と相互監視で、脱獄をほぼ根絶したと。
いまなら談合や不正競争防止にも応用できるだろうな。(現在、談合は”自首”企業の罰則赦免制度が強化された)、


もともとゲーム理論というだけあって(※意味違う)、知ると「ほうほう、なるほど」と面白がれることは私が保証する。
見る価値あるよ、たぶん。

■公式サイト
http://www.nhk.or.jp/shussya/