http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51807874.html
にあるように、あの秋山成勲がUFCと契約した。
UFCとだぞ。
ダナ・ホワイトとだぞ。
となると、実例に告ぐ実例によって、もはや不動の真理、法則と化したと思われていた
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080912#p1
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080913#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081212#p2
におけるグリフォン理論
「秋山成勲はすでに韓国で掴んだ『大スター』の地位に満足しきっている。あとは彼にとってMMAの中で世界的に強くなるとか王者になるとかはどうでもよくて、時々派手に勝てそうな相手に快勝して、芸能活動のPRになればいいと思っている」
は、あらたな事実によってガン寄生虫説や脚気伝染病説、あるいは天動説のように否定されることになっていくことになる。
青木真也とkamiproも、主張を変更せざるを得ないことになる。
「お茶にごしだって? 『日本に いること自体 お茶にごし』(五七五) なんだよ」と言われれば一言もないものね。
これが実現するならば本当に、皮肉なく「マンセー」だ。
ひとつだけ留保するなら、UFC参戦に際して「外岡・柴田レベルの選手とやれれば満足だ、強豪とは戦う必要は無い」みたいな逆提案をして、ダナたちがそれを「どうせ彼は韓国進出用の限定ヒーローだし」みたいなノリでのんだかもしれない…という点。
だが、たぶんダナの今までの誇りにかけて、またUFC契約は特例をあまり設けないらしい、という従来例からいえばそうは思えない。
選手層が厚いこの場に飛び込む、ということになるのだろう。
かなり道のりは険しいだろうが、すごいよ。宇野薫とともに、「チームHERO'S」が意地を見せるか。
ちなみに私は上の「Gryphon理論」を主張していた一方、実現性は低いと思ってはいたが、得意ネタである「UFCの立場からどうDREAMをつぶしにかかるか」というシミュレーションで、こういうのを書いてた。(今思い出した)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081019#p2
小人にプロモーションを治しめば災害並び至ると、昔の聖人深く天下後世、人の君、人の臣たる者を御戒術置候えど、倭国、道徳仁義存もなき拙き身分にて、「誇り」「夢」を僭称し民、そのズンドコの甚しきに苦む。
加うるに其の細政は苛惨にして、さいたまに呼嗟の怨み有り。
古今の書籍の載する所を歴観するに、貪残虐烈無道の臣、谷川に於て甚だしと為す。
谷は豺狼の野心あり、潜かに禍謀を包み、乃ち棟梁を橈折し、石井を孤弱にせんと欲して、忠を除き善を害し、専ら梟雄を為す。 、
石井は、逮捕以来、賞罰の柄を御失ひ候に付、ファンの怨何方え、告愬とて、つげ訴ふる方なきやふに乱候に付、人々の怨天に通じ、年々、移籍、欠場、金魚の天災流行、終に五穀飢饉に相成候・・・・・
このネタはまあ、どうでもいいねん。
実は以前、なかなか秋山のDREAM参戦が決まらなかったときに、「ダナ・ホワイトさん、秋山を引き抜くとお得でッせ」という趣旨で書こうと思ったことがあった。英語版ではひょっとして書いたかもしれない。
一には、ダナ氏やロレンゾが視野に入れているかどうかに関わらず、既にリアルタイム生中継があってプロモーションの人気が確立している国のひとつが韓国であること。
そこでカリスマ的な、アイドル人気を秋山が有していること。
そして何より、DREAMの中で悪役としてでも、世間的な関心があり、(後日判明したのだが)もっとも大きい視聴率を取る人が彼であること。
つまり、秋山単体の価値というより
韓国市場へのプレミアム付加、そしてDREAMを潰す効果がありますよ、と(笑)。
その後ダナは本気か負け惜しみか、「ミルコ引き抜きはヤツに期待したんじゃなく、PRIDE潰しだったんだ」とか言ってる。ならば秋山をDREAMつぶしを目的に引き抜いてもなんらおかしくはあるまい。
ただまあ、こう活字にしちゃうとやっぱり剣呑なので、私といえども躊躇した部分がある(笑)。そして何より、その後わかってきた「秋山、もう強い相手と戦いたくないよ」理論が完成を見つつあるという事実。これが発動すれば、秋山はUFCに行くはずが無い。
んで、たしかあまり書かなかったというわけ。
ただダナ丞相に謹んで申すには
いっそ秋山に密書を送り「大丈夫、君はずっと前座扱いで、特例としてぬるい相手とだけ戦わせてあげる」と密約を結べばいいのございますよ。。
普通の選手は「すぐに、○○試合以内に王者とタイトルマッチをさせろ!」とかを要求するのですが、その逆に「いくら勝っても貴方が上には行かないような、弱い相手とだけ戦わせる」と約束すれば、かえって秋山は来てくれる可能性もあるでしょう。
鎧袖一触でございましょう、ほほほのほ。
・・・・・・・・ほんとか?
この時代とは秋山の位置づけも大きく変わってはいるが、どうなるだろうか。