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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

Dynamite!!で感じた考えたことは無数。少しずつ書いていく

4日は「戦極の乱」だというのに、果たして感想を書ききれるだろうか。


「書き出す、書き切れず。だけど書き出す。」

K-1ルール挑戦のMMAファイター、まさかの3連勝。おまけに代役出場のマヌーフもGIANT KILLING

川尻達也アリスター・オーフレイムゲガール・ムサシがそろって専門のキックボクサーに、1RでKO勝利。メルヴィン・マヌーフも突進するマーク・ハントにカウンターの一撃を加え秒殺勝利。
・・・という結果が出たから、このマッチメークは正解だったでしょ?といわれても、とても納得できるもんじゃないが、それでも選手たちは立派だったどすえ。


そこでダナ・ホワイトですよ。


さあマヌーフにいくら出す?
アリスターにいくら出す?

・・・って、エディ・アルバレスにすら出し渋るしぶちん路線らしい…というか自前で選手が育ちまくって豊作貧乏よ、ということだから、当分DREAMのトップ選手を、さらにそれ以上の待遇を提示してUFCが引き抜く、ということは少なくなりそうだ。
ただ問題は、単にDREAMのトップ、という枠を超えてすごい成績をあげた選手に対してはダナも興味を示しそうだ、ということ。
私見では青木真也とムサシ、アリスターがそうなりつつある気がする。青木は日本にこだわりがありそうだが、他の二人はどうかしらね。


マヌーフはUFCに呼ばれると言うことは何となくなさそうだし、呼ばれても活躍は出来まい。
他の85kg選手と順繰りに闘ってもらえば名勝負が見られると思う。マヌーフは「試合の面白さ(というか分かりやすさ)」でも抜きん出ているのだ。今回は試合後セレモニーにはいた、メイヘムと闘ったりしたら面白い。


キン肉万太郎、マスクがずれて?敗北。

いや、どうせマスクがずれたんならばだ、そのままドブ川を綺麗にしてほしかったんだが(懐かしがる人笑)。
突然光ったら、まぶしくて反則になるのかな?
しかし、実況で「前代未聞」というのは勉強不足だ福澤朗アナ。
どうせそういう記録にこだわるなら、さらに先輩の名実況に学んで、

「世界で5人目!!世界で5人目!!」
とお茶の間に報じて欲しかった。(※クイズ。他の四人を全員言えるかな?一回だけMMAに出場したルーチャの人は除く)


ボブ・サップはもう一度、ヘビー級戦線で活躍できるだろうか。
ハントに勝つ?シュルトとやる? バンナやマイティー・モーとやる?しんどそうだなあ。


セーム・シュルトさん、地上波ではトリを飾るメインイベンターに!!

別の用語では「ダイジェスト」とも言うがね(笑)
しかし!!我らが佐藤大輔(原作者じゃないほう)の煽りビデオは、我々シュルト応援団のうっぷんを晴らすもので大変よかった。
「勝ち進めば勝ち進むほど、プロデューサーが疎む理不尽」
K-1の選手がカリスマがないとか何とか愚痴る」
「本当はKO率がかなり高い」
大道塾大会とパンクラスの経歴」(※特に前者は、だから石井館長が特に嫌っていたんだろうと推測する)
など、いくら谷川貞治さんはいじられると喜ぶタイプとはいえ、K-1の病根をえぐるものでした。

そして試合。あのフィニッシュ知っている?
あまりの危険さに、全米50州のうち、13州で禁止技となったジャイアント・トライアングルというんだよ(だれが元ネタ分かるんだ)


まあシュルトが寝技で関節・絞め技で一本を取るのは別に珍しい光景ではない。メジャー大会でも3試合でそうやって勝っている。
だが、どうせなら本当はそういうテイクダウンの仕掛けにびくともせず、一回も倒されないで遠距離からのミサイル打撃の雨あられで勝利する、そんなシーンが見たかったな。
まあ、少なくともDREAMヘビー級の中でいうと、体重もあってレスリングの実績がある(という風聞だが)マイティ・モーはテイクダウン力では下というわけではない。アリスターやバンナ、ミルコが同様にテイクダウンできるとも思えない。(ついでにいうとアリスターは、同じGGか。でもあまり関係ないかな?あちらの個人的関係は分からん)


中村大介vs所英男

世の中、試合展開なんて戦前の予想を裏切ることはままあるのだが…「この二人が闘えば目まぐるしく両者が関節を取り合う展開になるだろう」という願望込みの予測がそのまま実現するとは。Uの系譜にあこがれ続けた二人らしく、「回転体」が実現した。
最後の部分なんてコピロフvsヴォルク・ハンのようだよ。
ただ、暗黙の了解とはいわんが、ある程度「こう来たらこうだ!!」的なパターン認識も込みでああいう展開になったのではないか?言い換えれば、柔術的な寝技師やテイクダウン→即パウンドのレスラーに対しても同じようにやれんのか!?というのも欲張りに見てみたい。その責は当然勝者にかけるべきで、中村は自分の主戦場が70kgなのか65kgなのか早急に決定してほしい。
70kgなら宮田和幸石田光洋との試合も見たいし、シャオリン青木真也とも当然かかわっていく。
65kgなら三島☆ド根性ノ助がいるし。昇侍戦やDJ.taiki戦だって悪くない。


あと、「やっぱりU-fileの技術体系はすごいのか?」という部分も認めざるを得ないような気がする。

エディ・アルバレスに勝ち逃げ許さず。青木真也神懸り。

http://kamipro.com/column/aoki.php?id=1230902225

勝てば世界に届くけど、負けたら……。なによりもDREAMを背負っていくと言う以上、負けらんねえ試合なわけだ。

すげえ背負った。いや、ありがたいことに背負わせてもらった。試合前の控室ではいつも以上に試合への恐怖が俺を襲った。自分を出せない恐怖。殺される恐怖。それこそすべてが怖い。恐怖を消すために中井先生に「俺やりますよ!」と気持ち悪いくらいに確認した。それこそ控室に居るみんなに確認した。試合直前の控室に世話になってるスタッフがきた。手を握って見つめ合って「信じてる」と言ってくれる。もちろんそんなことでは恐怖は消えない。
スタッフに「怖い」と伝えた。「この不安に勝て!! 信じてんぞ!」と言われたら涙が出てきて勝手にスイッチON!

タイミングよく北岡さんが「殴られても死ぬまで組める。簡単におまえが極めて勝つ」と言ってくれたのだ。それで怖いもんがなくなって入場ゲートまで行った。

とくにエディは09年はすでに米国での試合に多く契約し、否応なく日本では試合が減る。
ドリームトーナメント決勝進出、途中棄権で優勝者ハンセンに勝っているという履歴はいわばベルトをもって海外流出されるのと同様。プロレスだったら最後に星、ベルトを返上して次のテリトリーにいくのが常道だが、それをガチでやらなきゃいかんのがリアルファイトのつらいところだ。今回の刺客・青木だってエディが勝ったら豪華な餞別、エディ銀行に定期預金てなことになるからね。
それで勝ったのはさすがだ。
そして中井が自分のできなかったことを託したであろう二人の、先発は結果を残した。
第二陣は。その結果は1月4日に分かる。

田村潔司vs桜庭和志

UWFを辿っていけばその源流にはカール・ゴッチがいるわけだけど。
そのゴッチ翁が残した名言のひとつに
「一番の武器はスープレックスでもなければサブミッションでもない。コンディショニングだ。キャデラックであっても、ガソリンがなければ走れない」というのがあった。
U生き残りの二人が、ある意味、それを証明してくれたなあと。
桜庭は下から攻めることもないことはないけど、やっぱりその部分はあまり上手くないんだろうな(そして田村がキープする力があった)。今まで桜庭の敗北はスタンドパンチの攻防が多く、相手がインサイドガードの状態を保ってそのまま判定勝ち、というのは珍しい光景だったが、今でも時々は往年の技術を見せるタックルを、接待に序盤で成功させるのが桜庭の生命線なのかも。

ヨアキム・ハンセンの体調はどうなの?

私は最初に聞いたときに「Dynamite!!えらいなあ。この時点で試合の中止を決断するなんて、それこそ勇気のチカラがいる話だろうに。まるで競技みたいだ」とか関心してました。
ただ、自分のイメージでは「ハンセンは何の自覚症状もなくぴんぴんしていたが、何かの検査で悪い数値が出てのドクターストップ」という豊永のような(古いね)ケースだと思っていたが、ひょっとしたらハンセンがどこかでぶっ倒れたというような明確な体調不良なのかもしれない。
どちらにせよ、今どんな状況なのか、原因が判明している体調不良なのか、復帰できるのかなどの情報をメディアでは見ていない。どこかで見ているかたは教えてください。

【追記】はてな内を見たら「原因不明の頭痛」だったとか。
http://d.hatena.ne.jp/ak0309/20090102/
じゃあまだ詳しくは分からないね。また、強行せずにここで試合をやめさせた判断はえらかった。