普通に見たら、やっぱり不調だったんだろうね。Gpでは判定にならなかったのは2試合だけだったわけだし。
個人的には前田吉朗が大いに攻めあぐねたものの、なんとかテイクダウンと2Rに断続的にあった打撃勝負で優位に運んで勝利をもぎ取った試合が見ものだった。180を超える長身で「フェザー級のシュルト」になるかと思われたミカ・ミラーは「フェザー級のカーロス・バヘット」(懐かしい)でありました。その下からのコントロールには大いにてこずった。
でも1Rのインターバルのとき、セコンドが「お前、上を取らなきゃダメだろう!」とミラーを叱咤していたというから、上から寝技で攻めていたらもっと実力を出していたのかもしれない。テイクダウンでそれを防いだことで、一躍注目される機会は逸したが、チャンスをつなげた。2回戦にいけば、頭角を現すチャンスもつながる。
高谷裕之
の相手が今回は大したものだったわけで。1R、ほぼ打撃で堂々渡り合っただけで特筆していい健闘だったと思う。
ただ、その分柔道の技はほとんど見られなかったけど(笑)。
年齢もあるし、うまく適応した形の選手になれればいいんだけど。
そもそも総合初参戦選手を二人呼ぶのが世界最高峰のGPなのか、と言いたいところだけど、もう一人の”KIDが最も恐れる男”ジョー・ウォーレンはなんとチェイス・ビービに勝ったので言いにくくなっちゃった。
ただ、ウォーレンがじゃあ2回戦進出選手の中ですごいのですかとなれば違うだろうし。
エリオ・グレイシー追悼
きちんとやってくれて、GPを故エリオ氏にささげたことには本当に感謝したい。
いい追悼映像とセレモニーだった。