この前、接続不良で書けなかった話だけれども、
<ヘビー級 DREAMルール>
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)vsマイティ・モー(米国/フリー)
<DREAMルール>
所英男(日本/チームゼスト)vs中村大介(日本/U−FILE CAMP.com)
<K−1ルール>
佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)vsアルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ)
この三つは、非常にいいカードだと思います。
モーとシュルトは、K-1ではあまりにも明確な差があった。モーがそのトラウマを克服できるんだろうか?と思うくらいに。
ただ、モーはレスリングの実績がある、ともいうから、あの豪腕フックが、テイクダウンした後のパウンドや、クートア的なクリンチ後のダーティ・ボクシングにアジャストできれば、それはそれで面白い。きれいなストレートやコンビネーションがうまい選手より、フックを振り回すタイプの人のほうが、その転換はしやすい気がする。
まあ、シュルトのほうもMMAでは接近戦で、クリンチしての膝連打が解禁になるし、腰の軽さで倒されても、多くの寝技師をクリアした「規格外ブリッジ」にモーが対抗できるかは謎。シュルト優位だとは思うが。
正直、体格差が気になるならばシュルトvsチェ・ホンマンのMMAとミルコ・クロコップvsマイティ・モーのほうがより勝負論らしさは感じるのだが。
所英男vs中村大介
今年の所英男は勝った試合、負けた試合ともタフなファイトだった。
今回の試合も、もしも俺が所英男の代理人だったとしたら「あまりにもリスクとリターンの釣り合いがとれない」と言って断るね。「今年はやめときます」だ。それを受けたことに、まずはたいしたもんだとね。
中村大介も今年の実績は素晴らしかったのひと言なのだが、やっぱり田村潔司が昨年、所に勝った後「ウチの中村と所君は闘うべきだ」とあこぎに(笑)プッシュしていたのがちょっと引っ掛かる…けど、これはまあ仕方ないだろう。多少田村が儲かるのもやむなし。
中村と田村、この試合でどっちが儲かるのかも気になるが(笑)
さらに気になるのは、やはり体格差。フェザーとバンタムをDREAMは分けるんだか分けないんだか、いまだに着地点が見えない中、なんとなく私は当初「中村は自分が希望すれば、余裕で65kg以下に落とせる体格」と思っていたのだが、実は65kgに落とすのは無理、相当きついぐらいのサイズだと指摘を受けた。実際今回も所と同水準まで落ちないらしいとか。
なんだ、じゃあ中村はそれこそ石田だ川尻だ永田だウマハノフだ朴光哲だと、やって面白そうな70kgはやまほどいるじゃないか、それで所英男が以前からのターゲットなの?と、ちょいと思うのですよ。それともこういう70kgファイターと比べるとちょい小さいのか?
まあもう一つのU対決とか動きが面白いとかの付加価値で決まったんだろうけど、それが終わったら中村は自分の階級がどのへんかを定めてもらって、その階級の中で何をやるのかだれとやるのか、路線を進めて欲しい。そのときに田村が代理人として何を言うかはともかく。
石井慧、DRREAMでもなく戦極でもなくUFCを希望
「UFCを希望する」じゃあ、「逃げた」とか「美味しいところを選んだ」という批判がひとことも言えなくなるところがいいね(笑)。でもとにかく、UFCはひたすらしんどい、レベル高い。ダナがうるさい(笑)。
これも俺が代理人だったら、「とりあえずDREAMか戦極でXXXXやXXXXXと闘っておけ。落ちてる金を拾うようなもんだろ」というんだけどなあ。柔道界も「DREAMじゃなくてUFCか!きゃつの本気が分かった!」と破門を解いてあげればいいのに。
あ、破門は別にされてないか。
ミルコ
試合以上に「なんでミルコだけ、毎回公式発表以前にブログで試合決定を発表して怒られないんだろう?」ということが気になった。力関係なんだろうけど。