以前書いて、みなさまからちょびっと好評を得たよつばと!評に、英語圏ではどう受け取られているのか知りたいと書いたが、格好のエントリーを読むことが出来た。
http://goyaku.seesaa.net/article/107943572.html
よつばと!英語版マンガ(YOTSUBA&!)の海外書評【米amazon顧客レビュー】
元ネタ amazon.com/YOTSUBA&! Volume 1
おおむね好評。
よつばは全てにものに目を見開いて、どこからでも冒険と魅力を見つけてくる。
よつばは正にリフレッシングだ。少なくともこの第1巻には、ドラマはなく、
悲しい運命の待つ恋愛もなく、青い髪の男が世界を滅ぼそうとしたりもしない。
その代わりに読者が与えられるものは、幼い子供の視点で見たこの世界だ。
それは、全ての葉っぱの下に今でも不思議が隠れ潜んでいる世界。
太平洋?を超えて、小生の書いたことと同じことを指摘してくれている人もいるのが、嬉しいところだ。
だが、異文化の受け取り方は
こうも違う。
この本の読者となる子供をもつ)ご両親には、時折10代の少女の前でもTシャツと
パンツ一丁で歩き回る独身の父親に対して懸念されるかもしれないが、これは
コメディー要素[comedic device]として使われているのであり、暗に何かを仄め
かしているのではない。
いや、言うまでもねーーーだろーーー・・・とツッコみたいところだが、日本人の法律的なリスク・コンサルタントが主人公だった「オフィス北極星」でも「保護者(的な立場の人)が、少女を風呂に入れてやると性的虐待で逮捕されかねない」というのがアメリカ社会の一断面だったりする。
- 作者: 真刈信二,中山昌亮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/10
- メディア: コミック
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これぐらい全力で否定しておかないといけないのかもしれない。
実は、もうひとつ気になっていて、書評でも「これはいまや、ポリティカルにコレクトではないかも」と書いたのは、「よつばが知らない間に外に遊びにいっちゃう」というシチュエーション自体があっちの国やこっちの国では怒られないか(ネグレクト=放置という虐待だ!とか)ということだった。
何歳ぐらいから、外国(といっても欧米ってことだが)では子供だけで遊びに行かせていいことに社会常識ではなっているのか。
そういう批判はいまのところないようだし、アメリカ一国をとっても田舎町は日本以上に共同体的なところもあるだろうから、まあ杞憂なのか。
そういえばこの前の朝日新聞の格差特集企画で、「アメリカで増えている、住宅街やマンション街全体に壁をめぐらし、ゲートをつける『ゲートシティ』が日本でも登場した」という記事を書いていたな。
例えばゲートシティの中で自由に遊ぶ、なんてのが中産だか上流階級?のスタンスだったりして。