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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ひさびさに毎日新聞読書欄を紹介。

自分もPCに保存した。お勧めはこれら。
手間をはぶくため個々へのリンクは略した。ここから見てね
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/

今週の本棚・本と人:『男の子のための軍隊学習のススメ』 著者・高田里惠子さん


 誤解を招くタイトルだ。実際は徴兵検査、軍事教練、階級、現役と予備役の違い、徴兵忌避の実態などを、古山高麗雄(こまお)、大岡昇平らの小説、金語楼の落語、映画、漫画、詩などを材料に、分かりやすく説明している。

 「軍隊小説の面白さを広く知ってもらいたいのですが、若い人は軍隊に関する基礎知識が無いため理解できないのが現実です。それを学ぶ基礎講座であり、かつ日本論、日本人論となるようにしたつもりです」

今週の本棚:松原隆一郎・評  ◇『なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか−−信用バブルという怪物』


 原題に、「一兆ドルの融解」とある。昨年8月の株価下落(サブプライムショック)以降の金融危機にかんし、各種資産の評価損と債務不履行の総額が100兆円以上に達する、という推定である。原著は昨年末に脱稿したらしいが、その時点では常識はずれの予測だった・・・・

今週の本棚:森谷正規・評 ◇『誤解だらけの「危ない話」−−食品添加物、遺伝子組み換え、BSEから電磁波まで』


食品添加物遺伝子組み換え作物、食品の残留農薬、BSE(牛海綿状脳症)、電磁波などについて、多くの人は何かしらの不安を抱いているだろう。しかしほとんどの場合、私たちの健康を害するリスクはほぼゼロだと、著者は言い切る。毎日新聞で環境や健康、食を長年にわたって担当…

今週の本棚:養老孟司・評 ◇『ドングリと文明−−偉大な木が創った1万5000年の人類史』


 …自然に無関心な人なら、この表題を見て、なんのことやら、と思うかもしれない。あるいは文明とは都市のことで、ドングリは田舎のことだろう、その両者を比較したのか、などと即断するかもしれない。

 本書の原題は「オーク」、つまり「カシ」と翻訳するのが普通である。カシの実がドングリである。ただしここはちょっと厄介で、カシ類には常緑と落葉がある。欧米でいうオークは落葉樹のカシ類を指し、日本でいうならナラやクヌギに相当する。

 そのカシ、あるいはむしろナラと文明の関係を、さまざまな面から論じたのが本書である。いわゆる先進国の地理的な位置は、カシ類の分布域とみごとに重なる。人類が狩猟採集から農耕依存の定着生活に入る以前に、まず「ドングリ文明」があったんじゃないか。そういう仮説がはじめに提示される。ドングリは主食として便利で、量も多く、手に入れやすい・・・。


最後の話だけひと言
どんぐりは主食として人を養うに足り、これでどんぐり文明が出来てたんじゃないか?という指摘、どこかで読んだ記憶があるなあと思った。なんだろう。「銃・病原菌・鉄」だったかな?縄文文明についての本だったかな?

まあ、どんぐり美味くないんだよ。トチノミ(トチノキの実)からつくったトチモチもうまくない。だが、食えないわけじゃない。

この前、「よつばと!」でどんぐり拾いに夢中になるよつばの話が出ていたが、「どんぐりは食おうと思えば食える」ことを念頭に置きつつ拾ってほしいものだ。(なんでだよ)