INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

kamipro「ワンテーマ化」号が初お目見え。新路線は成功するか。

本日、全国書店で発売されるわけです。

http://www.kamipro.com/news/?id=1218432490

……『kamipro』の大リニューアルも行ないます。何がどう変わるかといえば、毎号一つのテーマを設定し、そこからプロレス・格闘技界の現状、はたまた“闘いの本質”や“人間のあり方”までを探っていこうと考えております。

いわゆる特集主義ってヤツですね。G-1やハッスルGPなどの試合結果、大会煽りを主目的としたインタビューはますますこのHandや、ウェブのkamipro.comにお任せすることになりそうです。

というような告知を聞き、少し懐かしいものを感じる読者も多いでしょう。
いや、「多くないでしょう」というべきか(笑)。
ようは以前、kamiproが「紙のプロレス」であり、さらに小さい版型であり、さらにいえば柳沢忠之氏がまだ裏切っていない時代(笑)の紙プロはこの「ワンテーマ」を取っていました。

「週プロとは何か?」
「神秘とは何か?」
「道場破りとは何か?」
「狂気とは何か?」


などで、別冊としてこの「〜とは何か?」では
「猪木とは何か?」
大山倍達とは何か?」
「極真魂とは何か?」
前田日明とは何か?」(ビデオ)


などです。
実は書く暇がなかったのですが、発表を聞いたときに「えーっ、やれんのか?」と思ったのは、あまりにもこの時代のインパクトが大きく、これを復活させるのか?と思ってしまったからですね。
あれは水道橋の書泉ブックマートで売られているとき(ちなみに私は、同書店へ行くたびに(そこでしか売ってないので)同じ雑誌を何度も立ち読みしていました。買えよ(笑))なんかにはサイコーなのだが、よくも悪くも今は「どこにも載っていないDREAM情報を、癒着関係を利用し(笑)いち早く報じる」というのが一番の売りになっているはずだし、海外にもそういうふうなマガジンとして知られている。
それを捨てて、かつてのワンテーマ路線になるとしたら・・・
ところが、かつてのワンテーマというのはハンパないしろものであった。
ほんの二例だけ出せば分かってもらえるだろう。


「神秘とは何か!?」→清水伯鳳インタビュー
「狂気とは」何か!?」→西村知美インタビュー


・・・・・ムチャだよな(爆笑)
さらにいうと、今これを語っても信じる人が少ないのだが、ただ単に「いい顔のオヤジだから」という理由で、八丈島だか三宅島でくさやを作り続けている工場のおじさんに酒屋でインタビューしたという記事が3ページだか4ページ載っていたこともある。


こういう雑誌作りは、何しろ十数年後にそらでこうやって特集記事を思い出せる読者がいるという点では成功なんだろうが、よくも悪くも数十万部を売り上げ、そらに携わる関係者を潤している雑誌になってしまっている今、これをやるのはそもそも不可能だ。
ではどうなるのかな、と思っていたら

http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51656703.html

こういうような形となっている。
なるほど、テーマの選定しだいではUP TO DATEのMMA、プロレス情報を伝えることと、テーマの掘り下げは両立しうる。
今回は少なくとも見出しを見る限りは、それができているような気がします。

ただ、昔よりはどこにニュース、新情報があるかは、テーマ別のインタビューの中から読者のほうが探って行く必要があるかもしれない。それはそれで、ヒマな読み手としては面白いし、そこから注目情報を抜き出すのも某ブログとしてはやりがいがある(笑)。

町山智浩氏がkamiproに初?登場

ところで、今回の同誌には町山智浩( id:TomoMachi )が登場している。
氏は自分がやった仕事はおおよそブログ内で「〜に〜という原稿を書きました」と告知しているのだが、今回は忘れているかもしれないので、リンクを張ることで「できればブログで紹介してあげてください」というメッセージを送っておこう(笑)。たんに、発売日にあわせているかもしれないけどね。


ブログ内の過去エントリにあるとおり、最初のUFCにつながるブラジルのVTビデオを夢枕獏や岩上安身氏らと見た一人でもあり、またカクタス・ジャック自伝紹介なども行っているからそっちの関係も深いのだが、私の知る限りではkamipro初登場。
もともと洋泉社、宝島というホームリングがあったから、それはそれで不自然ではないのか。
どんな化学反応が起こるか。