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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

椎名高志「絶対可憐チルドレン」がアニメ化。

と、少年サンデーで報じられていたな。詳しくは見てなかったが深夜なのかな?

この作品については日記内の「絶対可憐」検索結果で分かるとおりで、今回も同じことを要望するのみ。


再掲載

・・・個人的に、この作品に望みたいのは一にも二にも「SFの復権」ということ。もちろんこれは本来のサイエンスフィクションのほうではなく、藤子・F・不二雄先生の築いた「S(すこし)・F(ふしぎ)」の復権、という意味に決まっている。作品のテイストから言うと、石森章太郎の後継たれ、とも言うべきかな?

とにかく、センス・オブ・ワンダーを幼少時に叩き込み、もって彼らの心の中の幻想と空想の領域を広める役目。先人が行ってきたその役目を果たすのは、椎名氏しかいないと思う。

そのために、流行りすたりを追う(主人公の女子3人組に、キャラクター的な人気を呼ぼうとか)のは控えめにしてほしいすね。


まあ、そういうわけで久々に(オカルト、ファンタジー、ロボット以外の)「SFアニメ」が登場するってことでしょうかね。他になんかあったですかね、最近。
これが市場に出たときに、状況は厳しいのかな。厳しくないのかな。
そもそもあの作品がサンデー内で人気があるのか無いかも分からない。最近は雑誌の連載時の人気と、単行本の売り上げが違う作品も多いとかでなおさらだ。


【補足】さっそく作者本人のコメントがブログに登場
http://cnanews.asablo.jp/blog/2008/01/10/2554445

・・・「チルドレン」はなんつーか、ひじょうに悪運の強い作品で、連載開始前から今に至るまで、すったもんだする割には、放り出そうとするとふっと誰かが手をさしのべてくれたり、ちょっとした追い風が吹いたり・・・なんかワタシの目論見とか実力とかとは関係なしに、勝手に歩いている感じのする不思議な子です。(略)・・・関係各所のあちこちにこの作品を認めてくださる方がいて、地道に応援してくださったおかげなのです


それはたぶん、藤子・F・不二雄氏の魂と、石ノ森章太郎氏の魂である、とかなり真面目に思っております。


http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/classic/rongo009.html

[書き下し文]子、匡(きょう)に畏わる(おそわる)。曰く、文王既に没す、文は茲(ここ)にあらざらんや。天の将に斯の(この)文を喪ぼさんとするや、後れ(おくれ)死す者、斯の文に与る(あずかる)ことを得ざらん。天の未だ斯の文を喪ぼさざるや、匡人(きょうひと)それ予(われ)を如何(いかん)せん。


[口語訳]先生が匡の町で襲われた時に言われた。『周の文王は既に亡くなられた。文王の時代の礼節や仁徳はここ(私の胸)にあるではないか。天が、私の内面にある礼節や仁徳を滅ぼそうとするならば、私の後に死す若い人たちは、この周王の文化や礼節の恩恵に預かることが出来なくなってしまう。天がまだ私の内面にある文化・礼節を滅ぼさないのであれば、匡人ごときが私に何をすることができるのだろうか?(いや、何もすることはできない)。』


これと同様、
藤子F、石ノ森は既に亡くなったが、彼らのセンス・オブ・ワンダーは椎名にある。
天がSFを滅ぼさないのであれば、椎名の作品も生き残る。
SF全体が滅びる、という可能性はありますか?と聞かれるとムニャムニャだが(笑)