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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

天才出現か?チョン・ブギョンの大健闘

何とか青木真也もパウンドをまとめて勝利は掴んだが、二度も下からの腕十字を極められる寸前だったわけで、総合グラップラーとしてどちらが評価を上げ、どちらが評価を下げたかは言うまでも無いこと。青木が予定していた富士そば祝賀会は反省会になっただろうし、ならなきゃ嘘だ。

とはいえ見ているこちらも大変侮っていたわけですみません。
ひとつはシドニー五輪銀メダリストという知識はあっても、腕十字が一番の得意技の、関節職人であったとは実況で始めて知った。そもそも今の五輪レベルの大会で寝技を武器に上位に行くのは今じゃ難しい。別の得意の投げ技もあったのかもしれんが。

青木に腕十字を極めかけた、それも高阪剛が指摘した通り、一度仕掛けられて青木は十分警戒したはずなのに、またやられたというのはすごいことだと思う。


これは超新星の出現か?…といいたいところだけど、ただ逆に十字固めはあまりにも総合で通用しすぎる柔道技だ。それだけに、この部分だけ今回そのまま無変換でコンバートできたがゆえの(青木タイプへの)大健闘だったかもしれない。


柔道だから柔道で例えるけど、
「柔道部物語」の大脇、「帯をギュッとね!」の海老塚桜子、ともに初期は一種類しか攻めパターンがなかったが、それで勝っているうちはボロが出なかった、という設定だったね。

とはいえ素質のすごさはみな認めるところ。柔道転向組としては29歳でまあ若い方。総合での勝ち方を覚えたユン・ドンシクの教えを受けられるのも有利だ(そういえばブギョンはどこの大学の出身なんだろう? 五輪に出ているけど、例の韓国で学閥を縦にユンや秋山を妨害したとされる何とか大とは違うのかな?)
【補足】コメント欄より。

くま@くまページ 2008/01/07 21:11
チョン・ブギョンは韓国体育大の出身であります。韓国柔道の学閥で有名なのは龍仁大なので、ブギョン選手は亜流になりますね。


というわけでこの超逸材、UFCが契約を結ぶのはいつか…といいたいところだけれども、そこは谷川黒魔術でK-1との長期契約を既に結んでいることは疑いないでしょう。
逆にK-1なら、今回の韓国での大好調の視聴率(日本の事情に無理やり治すと40%近く!)から見れば、スターになれる魅力もあるし、スターは意図的に作ると公言する谷川さんは今後、勝てる相手を次々当てていき、結果的にホンマン・秋山のようにそれが成長の糧になるかもしれない。


まあ、本当に逸材です。同時に韓国軍団はグループとしても、前田吉朗長谷川秀彦と引き分ける選手も出ているわけで、本当に旧スピードで成長を続けている。
今回のDynamite!人気が数年前の日本のような大成長を遂げているのだから、転向組もまた増えるし、ジムの底辺層も上がっていくだろう。


あと、そういえば日韓の格闘技ファンの間で秋山・三崎問題ではまたぞろ民族感情と絡めた話に曲がる予感が有るが「チョン・ブギョンは大いに賞賛されているよ」となれば双方へのひとつのブレーキにはなろう。そういう思惑抜きでも凄い奴なんだが。