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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「沖縄ノート」問題続報。あの本の著者も「びっくりだ」「まさに糾弾対象」と驚愕

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071201#p7
の続報です。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/107061/
呉智英が指摘し、作者の大江健三郎氏はもとより版元の岩波書店や、これまで同様の例で糾弾を行った部落解放同盟に対して公開で質問している「屠殺者」表記の話ですが、意外な人が感想を述べている。


その人はイラストレーター兼ルポライターでもいうべきかたで、このほど

世界屠畜紀行

世界屠畜紀行

という本を解放出版社から出し、各方面から絶賛を浴びた内澤旬子さん。この人ははてなダイアリーにブログを持つ一人でもある。
http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676


いくつか同書の書評を紹介しよう。
これは一例で、たぶんまともな書評コーナーを持つ新聞はほとんどが取り上げたんじゃないか?

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2007/02/20070211ddm015070062000c.html

 世界の屠畜場(とちくじょう)をまわったイラストルポ。肉を食べることが当り前の世の中になっているのに、食肉解体の工程はほとんど知られていない。

 エジプトのギザの大家族が、犠牲祭で羊を捌(さば)くシーンがある。小さな子どもたちもそれを見学する。


http://www.yomiuri.co.jp/book/column/press/20070530bk03.htm

・・・屠畜の現場を克明に見て回り、そこで働く人の思い、生活を詳細にリポートした。「屠畜」と一言で言われるが、本書を読む人は、その豊穣(ほうじょう)さに驚くはずである。地域によっては差別という問題を抱えつつも、そこには宗教や文化の違いなどを反映した豊かさ、複雑さがある。そして簡にして要を得たイラストは、動物が肉になるまでの過程を活写する。


この人が、呉智英による指摘のコラムと、そこに引用された大江氏の文章を読んだ。
そしてこう書いた。

うわーびっくりだよこれ。ひょっとして誤植……じゃないよなあ
(略)
 手元にかの書がないためどういう前後関係で「屠殺者」という言葉が使われたのかわかりませんが、コラムを読む限りでは「虐殺者」という意味で使われているようだ。それならば、屠場労働組合がまさに糾弾対象としている使われ方にドンピシャリだ

http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/20071203#p1


呉智英、産経、大江、岩波、解同の各氏各組織が今後、どういうふうにこの問題を扱うかはわからないが、少なくとも「この表記自体は、全然驚くに値しない」「びっくりする必要は全く無い」というような評価がされるものではない、ということを、解放出版社から本を出して、高い評価を受けている言論人の一人が証明してくれたということです。

呉氏に1年先駆けて、このことを指摘していた当道場本舗(やや宣伝。リンク先を辿ってくれればあります)としても、ああやっぱりそうですよね、と肩の荷を降ろしました。