ヒロシです(笑)(涙)で「格闘技通信」の川崎浩市氏の証言をまとめている。
タイトルは「PRIDEエピローグ」。
ある意味PRIDE帝国を創った一人でもあるのだが、やはりブッカーは傭兵隊長というか、一種の独立勢力だからな。PRIDEヒストリーの証言者としては適切なる人材だ。
帝国が滅びるとき、その滅びの詩も書かれる。ある意味、その物語が、かつての栄光の何よりの記念碑になるのではないか。
「ローマ帝国衰亡史」「戦争と平和」「戦艦大和ノ最後」「日本の一番長い日」「パリは燃えているか?」「ヒトラー 〜最期の12日間〜」など。
http://blog.goo.ne.jp/hiroshi_nielsen/e/0085e2ce6be54057bd945334754213e6
昨日発売の『格闘技通信』に、また川崎氏のインタビュー。これを読んで、自分の印象も交えると、こんな感じでしょうか、、、
・地上波打ち切りで実入りが減るから本来、興行主としてはすべてのファイトマネーを減額すべきなのに、それを思い切った形でできなかった(地上波打ち切り以前から金銭的不安はあった)
・ ……カード発表が遅過ぎる、というのが恒常化。これにより、雑誌などがせっかく特集のためにページ数を割いて待っていてくれても、カードが決まっていないから結局1ページになるなど、プロモーション的に負のスパイラル…・GPというカンフル剤は、良かったのだが、その反動でPRIDEナンバーシリーズが売れなくなってきた
(後略)
こうやって見ると、やはりすべての出来事は偶然と必然が入り混じるものなのだなあ、と感じる。
しかし、「興行主はすべてのファイトマネーを減額すべきだった」というが、川崎氏はもし提案されたら結果的に自分の収入減にもなる、シウバやショーグンの減額を受け入れて、選手の説得に当たったんだろうか(笑)。
まあ以前からHERO'S、パンクラス、UFC出場選手の代理人も務めているブッカーKはこれからも格闘技業界で生きていくのだろうが、もう少しさまざまな証言をしてもらって(基本的に彼の書くものや話すことは面白い。川崎氏しかしらない事実って多いから(そのぶん裏取りも難しいが))。
前にも書いたけど、ここで、例の「1976年のアントニオ猪木」の柳澤健氏のような書き手が徹底的に調査して「PRIDE帝国衰亡史」を書いてほしい。
榊原信行社長が今、回想録を書いているようだが、たぶんこの本だけでは絶対に全貌は見えてこないだろう。