(略)…このたび公開された五味隆典の密着ドキュメンタリー。……という皮を被った元PRIDE代表、榊原信行の“復帰戦”です。榊原氏はズッファにPRIDE売却後、競合禁止契約を交わしたため今年の春まで格闘技業界にタッチできませんでした。
(略)
それにしても、UFC本国とUFC JAPANと映像制作VICE、そして榊原信行氏の関係性は詳しく存じ上げませんが、この映像作品にはちょっとビックリしました。榊原氏がウン十億円で売り払ったPRIDEの映像が流れる中インタビューを受け、おまけに自身がプロデュースするGACKTの舞台映像も出てきたりなんかして。このカオスぶりはいったいなんでしょうか。どうせだったらダナ・ホワイトの「俺はジャパニーズ・マフィアに狙われてる!」という物騒なコメントなんかも挿入して混乱に拍車をかけてほしかったところです。
これ、海外版(字幕入り)もある。
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1647.html
こ、これは・・・UFC公式の動画で榊原信行氏がUFCの広報役を買って出ているではないか!。
なつかしき顔だ…そして「格闘技界には”競合禁止契約”のために関われない」という話は噂としては知っていたのだが、公式情報として確認できた。そしてそれが、今年の春までだったという話もはじめて知った。
しかし、客観的にいえばだ。
榊原という不世出の格闘技プロモーターが仮にいま日本のMMAシーンに戻ってきても、21世紀にナポレオンや西郷隆盛がよみがえって、リアルに天下とりができるか…という話である。あれだけ頭のいい人が、数十億円というPRIDEの売却益を日本格闘技界に投じるだろうか?やめとけと俺だって言う(笑)。
そういえばクロン・グレイシーの興行がどうのこうの、の続報はどうなったんだよ。
だいたい、あのPRIDE売却劇はデイナが…「ぐぬぬ…ア、アーカイブを俺たちのものにしたから、悔いは無い!!」と強弁するぐらい、高額での売却だったのだ。
UFCでPRIDE勢は勝てない勝てないというが、一番の大勝負でPRIDEはすべてにおつりの来る大勝利しているんだよ!!
榊原伸行 ○ (高値売り抜け) × デイナ・ホワイト
その勝ちをキープするのも、これまたりっぱな勝利なのだ。
ブッカーKの「榊原=永遠のど素人」史観も地味に広まっている。彼は反論できるか
スポーツの携帯サイトで、かなり長期間、続いた名物連載「ブッカーKのないしょ話」があった。
今ではこっちに連載を持っている川崎浩市氏である。
http://efight.jp/booker_k
そして川崎氏が、榊原伸行氏を「永遠のド素人」と読んで批判していることは有名であります
川崎浩市 永遠のド素人
で検索するとけっこうあるが、そのうちの、これまた結構な数が私の文章だったりするのもどうかと(笑)
2010年06月18日
【メディア / 書籍 /DVD 】 ブッカー K こと川崎浩市氏の携帯コラムが連載 50 回。「 PRIDE 裏話」多数? < Gryphon
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52060703.html(中略)
「エンセン井上はメッツアーの挑発にマジギレして『仕掛けたやつを呼んで来い』と強硬に要求してきた」
「サブーやペリー・サタン、ビッグショーなどとも参戦交渉した」
「イエローカードでの10%ギャラ没収は、膠着の際に出たものに関しては実際は取っていなかった」
「ハイアンがカーロス・バヘットをホテルでぶん殴って大騒動になった」
など。そして、その中で、榊原信行DSE社長を
「永遠の素人」
と呼び、
「人をあまり信じない」
「失敗しないと分からない人」
「こういう場合に絶対に逃げる」
「本当につまらないアイデア」
「人の心に土足で踏み入るようなやり方」といったぐあいにマッチメークやトラブル処理の仕方など、その識見に辛らつな評価をしている点が目を引きます。
このブログでは何度も語ったテーマだが、歴史とは語ったもんがちなのである。
最大の被害者が吉良上野介で(笑)。現在の実例が佐々淳行なのである。
そういう点で、川崎PRIDE史観は、まとまった本になっていないのが実に残念だが、かなり有力は史観として俺の中では浸透しつつあるし、俺がさせようと頑張っている(笑)。
榊原氏が格闘技界に復帰して、日本にまたメジャーMMAが復活!!とかはちょっと考えにくいけど、ひょっとして回想を発表すること自体も、契約に関係しているのかもしれない。
その縛りが取れたら「榊原流PRIDE史観」を語ってもらえる舞台があるのかもしれない。
どこかの出版社から回想録が出る企画もあったからね。
それが一番の期待です。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140918/p2につづく。