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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

復活ケビン・ランデルマンの頭の良さとは?

10・21『PRIDE.32 "THE REAL DEAL"』で復活!
ケビン・ランデルマン「地獄からの生還」
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1161010352

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1161010613

「昨年12月、真菌感染症のため左肺の緊急手術を受けたんだ。医者によると、手術を受ける数年前から進行していたらしい。自覚症状は特になかったんだが、いま考えると手術前は確かに痛みを感じるときが・・・・」


非公式な情報も無くはなかったですが、サイトでも触れているように本人が公に語るのは初めて。
病気、感染症というのはおそろしいですな。

・・・その時点でオレの左肺は完全に衰弱していて、摘出の可能性まであったんだけど、摘出は避けるよう嘆願したんだよ。そして予定よりも長い手術の後、血で覆われたターキー(七面鳥)の厚切りのような真菌の塊が4つ除去された。
 それから1ヶ月以上、自分の体から突き出た胸腔チューブを付けた状態で過ごす時間は、信じられないほど痛々しく、恐ろしいものだったよ

たいへん痛々しいのだが、闘えるまでに復帰して何より。米国進出を狙うPRIDEは、国別に見るとヘビー級・ミドル級アメリカファイターの層は薄いから、戦力的にも彼の復帰はうれしいでしょう。

しかし、それ以上にインタビューを読んであらためて寒心したのは、この人がつむぐ言葉で分かる頭のよさだ。
英語自体は、詳しい人がらどこかで聴いた記憶があるけど(うろ覚え)、典型的な黒人英語らしい。だが、その内容の充実ぶりといったら。

・・・引退も考えた。でも、ほんの60秒ほどだけだ。オレはこの仕事に情熱を持っているし、ファンのためにまた毎日トレーニングできると思ったら、すぐにそんな思いも消え去ったよ。
有名人のジェリー・アイロラが最近オレに言った言葉で、『もしも、生活していく中で楽しくて仕方がないことを見つけることができれば、生涯働かなくて済む』というのがある。やりたいことを見つけて、長い期間やり続けることを楽しみにしているオレは、とても恵まれていると感じているよ」
(註:最後の部分は翻訳と構成がやや分かりづらいが、要は「仕事の中に楽しみを発見できれば、それはもはや、苦しくていやな『仕事』ではなくなる」って意味だろう)


なんといっても、彼の一世一代の傑作は、2004PRIDE−GPでミルコ・クロコップを衝撃のワンパンチKO、史上最大の大番狂わせを行った直後のマイクアピールだ。

ここでようつべ・・・はまずいので、

http://www.boutreview.com/data/reports/040425pride-gp.html
から。同時通訳は優秀だがいつも丁寧調になるので(笑)、記憶も含め口調を少し変えさせてもらう。
http://www.boutreview.com/data/reports/040425pride-gp.html

米国人、日本人、ロシア人、クロアチア人……どんな人種であろうと神のご加護があるように。
世界が平和であるように。


お前ら、この試合の前に俺がビビッてるんじゃsないかと思わなかったか。
そうだよ、俺は怖かった。
俺も、お前と同じだ、1人の人間だ。だけどなあ・・・


YOU!YOU!YOU!!!
お前らのために、俺は闘っているんだよ!
お前らのためにに地獄を見てもいい。そして、その地獄を潜り抜けて天国を見るんだ。
また、お前らのために戦うぜ。
愛してるぜ、お前ら。また会おうぜ。

あれは用意されたスピーチじゃない。完全なアドリブだ。
郷野聡寛は、最近自分で作ったキャラに呪縛されて本末転倒的な迷走を起こし始めているが、本質的には頭が切れる。
でも、ここまで情熱を前面に出して、感動を呼ぶのは性格的にできなかろう。


検索調査中に、他のコメントも見つけた。ヒョードル戦後の控え室。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200406/20/a07.html

――ヒョードルに勝つことができる選手は? だれに可能性があるでしょうか


 だれがだれより強いとか、3人のうちだれが優れているとかは言いたくない。残ったのはベストの4人。チャンスはだれにでもある。小川はチキンなんかじゃないし、オリンピックにも出ている強い選手。私自身、だれが優勝するのかワクワクしている。残った4人を尊敬している。

 最後に一言。このチームメイトなしでは、私には意味がない。チームメイトあっての私。この2人は生涯の私の親友です。私を支えてくれる。支えると言っても後ろからではなく、共に一緒に歩む。これがハンマー・ハウスです。私には米国先住民とアフリカンの血が混じっていますが、今は日本人の血も混じっていると思います。3人とも日本に来ることで人として成長してきました。


ミルコvsランデル再戦。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200412/31/a07.html

2005年の自分のテーマですが、常に進化し続ける、進化が私のテーマです。後ろにいるマーク・コールマンがいつもバックアップしてくれて、常にファイターとして成長させてくれています。そして、後ろにいるこの美しい女性、そして後ろにいるジェントルマン、この3人が私にもっともっと偉大なファイターになれるということを気付かせてくれました。彼らがいなければ、こういうことに気付きませんでした。今夜、参加しているすべてのPRIDEのファイターたちもどんどんと進化すると思います。今のチャンピオンはヴァンダレイ・シウバ、そして、ノゲイラヒョードルも全員進化していく、それが2005年に起こることだと思います。

むかし聞いた話では、コールマンも手を焼く気まぐれ・奔放ぶりだったということだが、やっぱり磨けば光る知性を持っているようだ。離婚も経験したが今はすばらしい恋人もいるようだし、落ち着けば指導者としても一流になるかも。


「よし、まずは2メートルジャンプから」
「無理です」



【メモ】松本零士槙原敬之の盗作騒動