INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ジョシュ・バーネットとキャッチレスリングについて再びまとめる

コメント欄だけだと、検索しにくいとかいろいろあるので。既に読み込んでいる人にはすまん。
また、もとのコメントがあるところからはいろいろトラックバックが来ている。

m-dojo.hatenadiary.com


からつながるもの。一部編集。

ひねリン 『・・・・その後ちょっと思い当たってチェックしてみたら、ダイナマイト・キッドが自伝で

「ホシノ(勘太郎)という喧嘩好きの小男が、ある日俺をコーナーに押し込んでgrovitを仕掛けきて「シュートでいくぞ」とささやきやがった。grovitはウィガンで昔からあるフロントフェースロックで、極まったらおしまいだ。奴はカールゴッチから習ったに違いない。でも俺はライレ−ジムでその防御法も習っていたから、奴の左腕に手を伸ばして思いきり引いてやった。奴の指はほとんどちぎれるところだった」
(以上概略)

と書いてあったんで、これってジョシュのあの技の同じ? それともただのギロチン? と思って某キャッチ板で質問してみました。そしたら現在ゴッチから直で習っている人が「俺が知っている名前はgroffitだ。フロントフェースロックだよ」と。「フロントフェースロックだよ」ってことは、柔術のギロチンと違って首を捻り上げる、ジョシュの極め方と同じなんでしょうね。やっぱりこれは確実にキャッチに伝わってたもののようです。(ジョシュが誰から習ったかは分からないけど)


ただジョシュの場合は、フェースロック(首関節)というよりは、最初はふつうにチョークを狙ったせいか、ノゲのアゴ下深くに腕を入れてましたね(本人も試合後この技を「チョーク」と呼んでたし)。最初からフェースロックのポイント(ほお骨の下? あるいはアゴの上?)に腕を当ててノゲの首をひねり上げていたら・・・(妄想ファンタジー)。』



# ひねリン 『あとこれは個人的な体験からも言えるけど、どんな極め方をするにせよ、フロントからアゴ下に腕が入っちゃえば首関節とチョークはかなり紙一重で、両方いっぺんに極まることもありますね。試合でギロチンで力任せに締め上げられて,チョークとしてはギリギリ平気なので我慢してたら、首関節/頸椎をやられたようで、タップした時にはもう遅く、試合後一週間くらい右半身のしびれが取れずヤバかったことがあります。(以上長文失礼)』



# gryphon 『現在ゴッチから直で習っている人<<<なにいいいいいい!!ゴッチは手術の経過が思わしくないことや、佐山、船木らにも失望したことでもう完全に隠遁生活だと聞いていたが!!
最後の「マイサン」をやはり育てていたのか!!!
そういえば、柔術はルール的にはこの「首極め」とチョークを分けたりしているんですか?』



# ひねリン 『柔術ではルール上は首関節はダメでチョークはアリと思いますが、正直ギロチンはホントグレーゾーンの技ですよね。こっちのローカル大会はルール施行もいいかげんだから、ふつうに首を極めて勝負が決まる事もあると思います。

ゴッチに習っている方は、残念ながら内弟子とか秘密兵器とかではなく、ちょくちょく彼に習うアマチュアのサブミッション愛好家のようです。その彼が以前に興味深い事を書き込んでいて、ゴッチ流の技術は、全体的にレスリング(上を取ること)にこだわるキャッチの中では、決めっこ重視という点でやや特殊だ、と。確かにU系を見るとそんな感じですよね。ゴッチ本人はオリンピック出場アマレスラーなのに。』


# ひねリン 『で、上の話を読んで自分がふと思ったのは、ゴッチとエディ・ブラボーって、もしかしてちょっと似てる? ってこと。エディの道場も、まだものすごく強い選手は輩出してないんですよね(「ノゲイラより50倍強い男」ビースト・オズィンガは、どうやらお星様になってしまったようです)。

聞くところではエディも自分のオリジナル技術(ハーフガード、ラバーガード、ツイスター等)を重視して、本来の柔術基本のエビとかパスとかをあまり教えないらしい。エディ本人は実は基礎をしっかり身につけていて、パスも上手く、その上でラバーやらなにやらがある。でも弟子たちには特殊技を指導し、今のとこ鬼強の選手はまだ養成できてない。ゴッチさんも自分はレスリングの達人なのに、指導では応用の極めのほうを重視。その結果U系の選手達は・・・ま、どっちもまだこれから期待!と。 またも長文失礼。』


# gryphon 『まあ、ゴッチが技術をぜんぶ仕込めば強くなったであろう、アマレスベースの基礎を習得していた某五輪選手は道場から逃げちゃったからね(笑)
キメてないですよ。』


# 龍頭 『ジョシュはスマックに来るだろうって思っていたので、ひねさんが教えてくれたあの「フロントネックチャンスリー」の写真を事前にプリントアウトして持っていって本人に見せましたよ。タイミング的にお互い忙しかった&自分のヒアリング能力が拙いせいもあって、あまりちゃんとした話はできませんでしたが、あの一見「フロントチョークからノゲイラエスケープし損なって偶然できたような体勢」は、本人曰く、偶然でもなんでもなくて、ちゃんと意識的にひねってやったそうです。練習でも何度もやっているそうです。

そういえば、ジョシュは自分の顔を見つけるなり「ヘイ、ドラゴンヘッド。コレ、新シイカードダヨ。」って、ジョシュの新しい名刺代わりのカード(←トレーディングカードみたいなやつ)をくれました。…で、その後にすぐ「ハイ、コレハ グリフォンサンノブン。コレハ Poetサンノブンネ」とお二人の分のカードもくれました。どれだけビッグになっても律儀な男でしょ。』


# gryphon 『まことに涙、涙であります』


# ひねリン 『おおDragonわざわざありがとう。キャッチレスリングはチョーク禁止だったせいか、ネッククランク系の技術が発達してたみたい。ノゲはジョシュのアレも逃げたし、サップのパワーボム(あれも黒幕はジョシュか)も耐えたし、なにげに首強い?

このじいちゃんはビリー・ウィクスという元カーニバルレスラー(客席から相手をつのって賞金マッチ)。
http://www.catch.20m.com/images/front_cross_face_head_lock.jpg



# gryphon 『はーなるほど、柔術は「首極め」が禁止ゆえにチョークが発達。
キャッチは首絞めが反則ゆえに「首極め」が発達か。
そしてそれがMMAで交わるという大河ロマン。

「黄金のギリシャ人」と呼ばれたジム・ロンドスの首極め技


ところで最初にひねリンさんが紹介するエピソードだけど、今でも新日本プロレスでは、血の気の多いやつが気まぐれに(会社の方針?で)「シュートで行くぞ」と耳打ちし”仕掛ける”なんてことがあるのだろうか。
そういうことがなくなって洗練されるのがプロレスの進化だ、って見方もあるかもしれないが、ここは会えてまだこういう風潮が残っていると信じたい。


再度告知。本日夜7時、TBS系列でジョシュ・バーネットが本格バラエティデビュー!!

どっきりの王道で、ホントは気さくという素顔を隠し、コワモテでターゲットに接し、最後は激怒して・・・・という展開になるらしいです。