大変な大入りだそうだ。
三谷幸喜監督・もしくは原作の映画が今までどの程度のヒットしたのかは調べてないのだけど、かなり好調ですな。昨日は「ラヂオの時間」をCS「日本映画チャンネル」(707ch)で放送してたんだけど、ウェルメイド作品に必須の「細かい伏線」がやっぱり見事で、あの声優の「なにかスナック、食べ物がほしい」の一言で現場に持ち込まれた膨大な食料品が、小道具として伏線になるところが見事。
また、おヒョイさん演じる元効果マンの守衛氏は「とっくに退場した旧時代の老兵が特殊状況下で、かつて身に着けた旧時代の技術や気概を生かし活躍する」というシチュエーションが好きなので個人的には燃えるものがある。
(例「エリア88」「花の慶次」「パイナップルARMY」など)
あと守衛さん以外にも七人の侍よろしく、みんなが持ち味、特技で少しずつ「いいこと」をするシーンも好きだな。井上順が『今日のプロ野球結果』一枚だけで場を持たせる場面、アナウンサー(ナレーション)氏が「神父」に最後の役を振ったり、脚本家の夫を「ジョージ」役として名前を紹介する場面など。
これは前も書いたけど、俺が勝手にジャンル分けした「取りつくろいもの」の一典型だったと思う。(「取りつくろいもの」に関してはhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040407#p3参照)
有頂天ホテル、さてどうかな。