三島由紀夫と太宰治の関係を朝日新聞11/21で小池民男(「素粒子」筆者)が書いている。
三島の太宰治評が辛らつであることはそうとう有名だし(新潮社全集28)、彼の
太宰のもつてゐた性格的欠陥は、少くともその半分が、冷水摩擦や器械体操や規則的な生活で治される筈だった
という言葉はこのブログでも紹介したことがある。
- 作者: 梶原一騎,原田久仁信
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 1986/05
- メディア: 単行本
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これを梶原一騎は、上の「男の星座」で、その場面に雑誌編集者である自分の父親が居合わせて行司よろしく二人のやり取りを眺めていた・・・となっているが、個人的には大いに事実関係に疑いを持っている(笑)。
ただ、父親が大物編集者だった(これは事実)ことを示すエピソードとして、この話を変形させて物語に組み込もうと考えた梶原一騎のストーリーテリング・センスには脱帽の一言だ。