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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

PRIDE演出論〜消えた「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」

PRIDE-GPについてはまだまだ語るべきことがあるのですけれども、恒例の演出について書いてみましょうか。もう佐藤大輔・村上卓史の演出コンビはすっかり名前を挙げて論じられるようになりました(俺だけか?)。
今回集団観戦した中で、一番評価が高かったのはやはり中村和裕が、前回クールビズ柔道着を脱いでシウバにやられたことに焦点を当てた「うっかり柔くん」編だ。
これは試合中の実況で明かされていたけど、なんでも中村は肉親にまで「PRIDE史上、最もおもろい敗戦だ」とかなんとか言われて「身内なのにひどい」と思ったとか。


「うっかり」と韻を踏む形で「がっかり」「しっかり」「ちゃっかり」「こっそり」としたのは、やや悪乗り感をもたれるかもしれんが、もともと中村はデビュー時から「自分はものすごい目立ちたがり」だと自認しており、明るいキャラクター(でも地味)でもあるので、よかなり難航した彼のキャラクターに関してはこのような「お笑いの味付け」が正解だったのかもしれない。



ところで残念だったのは、ミドル級GPのセレモニーで、DSEが公約・マニフェストとしていた「タイム・トゥ・セイ・グッバイをGPの定番とする」という話が無かったことになっていることだ。

ターザン日記からの孫引きで笹原氏の言葉を再引用しよう
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050106#p3

・・・きのうの日記でボクが「PRIDE」〝男祭り〟の興行で〝タイム・トゥ・セイ・グッバイ〟という曲が・・・笹原さんが詳しい説明をしてくれた。

あの曲は実は一昨年のミドル級グランプリ決勝戦の東京ドーム大会で流れていた ・・・・イベントのオープニングの一番初めに流すVTRでシウバ、クイントン、リデル、吉田を紹介した時が最初だという。

・・・昨年のヘビー級グランプリ決勝・・・もヒョードルノゲイラハリトーノフ、小川を紹介するオープニングVTRでも使用された。 つまり「PRIDE」にとっては二つのグランプリの決勝戦の時だけに流れるスペシャルな曲・・・そして今年のミドル級グランプリ決勝戦のときにも「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」は同じように流れることになるでしょうと、笹原さんは最後にそう結んでいた。

当時、「スタッフの側がこういう風に音楽を重視し、意図的に意味やドラマを持たせるのは大変すばらしい」とまで褒めた俺の立場はどーなる。
笹原氏、嘘ばっか。別人ではあるが笹原GMを解任し、草間政一をGMに。
とあえてハッスルのネタを紹介する優しい俺。


かわりに使われたのは「今までのドラマのゴール」ということと「結婚式」を重ね合わせ、また歌劇”真夏の夜の夢”の中の一曲であることを踏まえてのメンデルスゾーン「結婚行進曲」に乗せての映像。これが駄目といっているわけじゃないけど・・・・。
こっちは大会開始時のOP、タイム・トゥ・セイ・グッバイは決勝戦直前の演出とかでよかったのではなかろうかしらん。



まあ、この演出の約束を忘れたり、某新鋭柔道家が入場曲に使ってヘンな色が付いたことを気にしてこの曲をお蔵入りにしちまったのなら、それこそ佐藤・村上コンビの「うっかり」であるよ。


【補足】村上氏はブログを移転。
まだPRIDE演出についての言及は少ないが・・・ちなみにジャンクスポーツの構成も手がけているらしくて、ならばヘブン男の再登場も期待したい。

http://muramura.way-nifty.com/shutabi/