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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

吉田豪の「今の紙プロ論」読みました(ゴン格より)

同誌「新・書評の星座」がPRIDEオフィシャル本を取り上げる中で、この本を実質的に作った「紙のプロレス」編集部について触れるという形です(106p)。
しかし、序盤からこれ

最近の「紙プロ」はすっかり読者や関係者から”DSEの機関誌”呼ばわりされるようになった。DSEベッタリになって、「紙プロ」は終わっただとか、そんな感じで。実際、採算度外視でロシアやクロアチアの現地取材を敢行したりと怪しい部分も多々目に付くから「編集部も大きくなって編集者も増えたことだし相当DSEから貰ってるんだろうなあ・・・」なんて噂も業界内でいたわけだが、なんのことはない。(略)・・・単にオフィシャルブックの取材と相乗りしていただけだったことが分かるのであった

ジェームス・トンプソンさんばりのゴング&ダッシュですよ。
雑誌が「ゴング」だからか。


ただ、気になる経済状態に関してはやれやれ一安心

山口日昇編集長(個人)の「億単位の借金」は、
10年以上「紙プロ」を出し続けた上でつくったもの
(昔の借金?)


・「DSEと『紙プロ』はこうしてオフィシャルの
ムックを作らせてもらえるだけの関係にあって、
おかげでそれなりに稼いでいるのは紛れもない事実」


だとのことです。
ただ、中心的な論点として吉田氏は「昔は本音が詰まったエグい雑誌だったが、今はPRIDEの機関誌になっている」といってますが、まあ昔は昔で、リングスの関係がアレだったとかいろいろあるさね(笑)。

それに、現在”DSEの機関誌”であるからこそ、新日本プロレスK-1のエグい話が載っているという面も今はあるでしょ?「赤旗」がけっこう部落解放同盟のスキャンダルを暴き、聖教新聞日蓮正宗大石寺のことを詳しく書くように。
むかし、このような話を書いた。


http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040910#p1

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040725

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040730

http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040802

要は、機関誌同士が一方的なことを言いあうことで、結果的なバランスがよくなるという話。そういう点で、ターザン山本が「SRS・DXは潰すべきではなかった。もうしばらく我慢すれば展望は開けた」といまだに悔しがっているのも分かるな。
K-1側といえば「格闘伝説」だが、どうもエンジンがなかなか最高速に達しない状態。というか営業力弱いせいか、あまり見かけないよ。



あと、じんわりトレンドとして出ているのは「格闘Xファイル」など、裏話をムック的な形で編集すると、これが結構部数的には好調で、どんどん第二弾などが出ているらしいということだ。
要は「噂の真相・格闘特化版」。
これは季刊ぐらいで出しても商売的には上手く行くかもしれない。
ただし編集長は、足に100キロ重量のコンクリートをつけても、東京湾を泳ぎきる体力が出来れば欲しい。