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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日、土用丑の日。そこでうなぎを考える

7/25日の朝日新聞だと思うが、同社のコラムニスト小池民男氏が斎藤茂吉の短歌を引用していた。上の句は全然覚えてないのだが、下の句が


・・・うなぎを食ふは うれしかりけり


という「そのまんますぎるだろ」というものだったので覚えている。

http://www.irago.co.jp/documents/mokichi.html

によると、本当に彼は鰻が好きだったようですね。ぼくも好きです。
しかし、これだけ日本人に親しまれた鰻であるが、その生態たるや・・・

「ミスターカジワラ、私たちさかなにとってミステリアス(なぞ)なことも魅力のひとつだ」
「だから、私についての伝説や作り話もそのままにしてきた」

と言い出しかねないほど、その真実の姿は謎、謎、謎!!!

何月何日の何新聞かは書いていないが、私の手元に一枚の切抜きがある。
「ウナギはどこ生まれ?」と題するその記事は、そんな単純なことが分かっていないという現状を示す。東大海洋研究所は、調査船をマリアナ諸島西にまで向けて探しているのだそうだ。
1991年、1000匹の「レプトケファルス幼生」を彼らは捕獲(それは画期的成果だったのだ!!)そしてその「耳石」を調査すると、驚愕の事実が発覚!!
その石は1000匹がほぼ一致・・・・・・・新月の夜、彼らは産卵されたのだ!!

つまり月の力が、ウナギの産卵に影響を与えていたんだよ!!
「な、なんだってー!!!」

なんかプロレススーパースター列伝からインチキ漫画「MMR」になってしまったが(笑)、新月の日、わざわざ日本の川から下ってきた数千のウナギがマリアナ諸島の太平洋上で、数千匹が絡み合い産卵する−−−−−科学と自然のロマンではないか。
ちなみにうなぎは魚にしては大層長生き。5年から15年は自然界で生きるとか。そおの生涯は海と川との往復だが、なんと例の耳石を調べると、川−海の往復うなぎは実は少数派で、海で一生をすごすもののほうが主流ではないか−−との新説が浮上しているという。
こんな身近なさかなで、ここまで画期的新説が出るとは。


このリンクはわかりやすくて面白い
http://www11.ocn.ne.jp/~hamanako/unagi/arekore.htm

ここまで経歴、正体一切不明(その正体はマーク・ロッカではないかとの説も)のうなぎであるから、当然今でも「完全養殖」は不可能。
ようやっと、このレベルに到達したという段階です。

http://www.nria.affrc.go.jp/unagi/pres-unagi.htm

今のところは、稚魚を沿岸で捕まえたものを育てるしかないのですね。今年は、その稚魚がどこも不漁で高値になりそうだとか。

海から川に行く魚は、河口堰で上れないとか魚道が小さいとかヘタレなこというやつも多い(いや、それが普通なのだが)うなぎは吸盤だかなんだかで、なんだ坂どんな坂、あるときは垂直の滝まで上るからノー問題。


西原理恵子は「恨シュラン」で、地元土佐の田舎時代、
「雨の日、畑でばりばりキャベツをかじっているウナギを見た」
「どこの川ともつながっていない井戸の中からウナギが出てきた」


との証言をしている。後者はそれじゃあ、地下水脈を自由に泳いでいるとでもいうのか。地底怪獣じゃあるまいし。

サイバラは鮎は崇拝しているくせに、長い魚へのリスペクトが少なく、ウナギもこの扱いだがドジョウにいたっては「私は食い物とは認めない」とダメだし、田んぼい浮かんでいた鼬や野良猫のしたいから無数のドジョウがびちびちと出てきたという話を柳川屋で公言し、同行者に「おのれは総会屋か?」と殴られていた。

私は個人的には鮎はいくらでも手に入る三流魚で
うなぎ>>>(越えられない壁)>>>>>>>鮎
なのだが。



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