7/2の産経新聞によると、5日から始まるドラマ「海猿」は、終了後に続きが映画になることが決まっているんだそうで。前の映画は、興行収入17億円の大ヒットだったんだそうだ。
原作者は「ブラックジャックによろしく」でその後大ブレイクしたとはいえ、連載中はそれほど評判でもなかったのに。不審船などの影響もたぶんあるのだろう。
海上保安庁は、映画にもドラマにも全面協力だそうでいいことだ。
日本映画は、いまはっきりと潮目が変わっているとはいえ「軍」というのをあまり肯定的に描けない。そのぶん、ドラマは警察のほうが本来、軍が受け持つべきストーリーを受け持ったりすることもあった。その伝統にも今までは乗れてなかったんだから(笑)、今回はいい目を見てください。
で、海上保安庁は自衛隊とすっげー仲が悪いんだそうだ(笑)。
官僚の縄張り争いというのは困ったもんだなあ、といいたいところだが、両者とも暴力組織である以上、相互牽制によるメリットというのも無くは無い。
協力するべきところは協力し、張り合うところは張り合って欲しいものだ。
本日、産経の寄稿コラム「断」(正直、期待はずれの筆者のほうが多い)を書いているのは宮崎哲哉弥だが、靖国神社問題で「靖国を再国営化(祭祀法人)とし、多宗教墓苑をつくれ」という主張をしている。
宮崎氏の靖国論は多少の変遷をしている(主張そのものはあまり変わらないが、理論立てが変わってると思う)が、靖国論で左右がひっかかる障害物を、曲がりながらたくみに避けている。「多少の障害物は蹴散らして、直線的に進め!」という形のほうが、論理的に逆にすっきりする部分もあって好みは分かれるだろうが。
この中で、新墓苑に
「戦後初の戦死者」である、中谷坂太郎を追悼することを提案している。
彼は海上保安庁の人間として、朝鮮戦争で機雷を除去し、その中で殉職したという。
確かにこれは「戦死」だ。
海上保安庁は、状況によっては戦争も行う機関である。
原作の「海猿」も、国籍不明船と対峙する、息詰まる回があったはずだ。
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