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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

小熊英二が子供向け書籍を書く

http://www.rironsha.co.jp/special/series/index.html

<2005年2月刊行予定!>「日本」って、いったいいつ、だれが、なんのために、どんなふうに作りだされたのか?「学ぶ」ことの意味とその技法に触れながら、歴史を知り、未来を探る刺激的な近代史。



2005.2 『日本という国』 小熊英二
   ぼくたちがいま暮らしているのは、「日本」という国。あたりまえすぎて、考えたことなんてないかもしれないけど、じゃあ、「日本」って、いったいいつ、だれによって、なんのために、どんなふうに作り出されたのか、きみは知っている? みずから「学ぶ」ことの意味とそのための技法に触れながら、いまにつながる「歴史」を知り、未来を探るために描かれる、刺激的な近代史。

彼の今までの著作は決して文章が難解なわけではないのだが、かなり重厚長大であったことは事実だ。
彼がどんな「子供向け」の本を書けるのか?たぶん、紹介文を読む限りではいわゆる「伝統の日本」が近代の産物であったというところで「へぇー」と驚かすというものになるのではないかと思うが。

ただし、学者がその成功失敗はともかく「自分の主張をジュニア向けの本で伝えたい!」という情熱を持つことは非常に素晴らしい。右派左派にこだわらず、教授昇格には子供向け啓蒙書の執筆を義務づけろ。


いま、アイデアを思いついたんだが、とくに歴史教育に関し「中学・高校生向け−−歴史教師を論破する虎の巻」というのを作ったらどうかね。生意気盛りのティーンエイジャーにとって、先生を一番論破しやすいのは国語と道徳、そして社会だ。
公式見解を述べる、やや理想に燃えた先生の足をすくうのは少し情報を仕入れれば、非常にたやすい。
俺も実際にやってたもの(笑)。これは頭のいい悪いじゃなくて、社会や国語はやっぱり事象を一面的に切り取らなきゃならないからね・・・公式見解に反する部分って、左右に関係なく出てくるもんだから。

小熊英二の本だって、かなり学校の公式教育の足をすくう部分はあるよ。