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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

LEDの中村修二教授記者会見−−日本の「世間」はどう動いたか?

・・・日亜化学工業の小川英治社長は11日、和解が成立したことを受け、「当社の主張をほぼ裁判所にご理解いただけたと考えている。特に青色LEDの発明が中村氏一人ではなく、多くの人々の努力と工夫のたまものであることを理解いただいた点は大きな成果と考える」とのコメントを出した。

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 中村修二教授の弁護団は和解成立後に記者会見し、「今回の和解内容に全く納得していないが、弁護士の意見に従って受諾することにした。発明の対価についてのバトンを後続のランナーである一人ひとりの技術者に託し、本来の研究開発の世界に戻ります」とする中村教授の声明を読み上げた。

ちょっと記者会見を全部見てみたいね。スカパーの「速報! 記者会見」でやってたかな?
中村氏は、このときどう振る舞うべきだったのだろう。
いかにも、日本人好みの謙虚というか潔い態度というのも出来たんだろうけど、600億⇒8億じゃあ、俺だってかっこよく振る舞う気にはなれない(笑)。
しかし、モチベーションとしての報酬というのはあっていいと思うんだけど、全体としては大成功した人にどっと報酬が出るということ以上に、「結局失敗しましたけど、アレコレやってみました」という人に、なんとか居場所があるという社会の方が、新しい発明を全体で生み出すにはいいような気がするんですけどね。
日本の豊かさは、結局のところ携帯やテレビやら、そういうカラクリ仕掛けで儲けたものが回りまわって俺たちに巡ってくるのだから、ぜひともお稼ぎいただきたい。

ところで、日亜側も「中村の貢献はごく一部、みんなで頑張って青色ダイオードを開発したんだ」という本を出したらしい。それも読んでみたい。