近藤有己の試合は素晴らしいものでありました。ご多分に漏れず、私もどういう判断でダンに判定が付いたのかは全部見てもさっぱり判らない（地上波でカットされた２Rは、特に近藤のすごさが伝わりました）のですが、「ダンに惜敗」だって、光り輝く勲章には間違いない。
ダンが体調不良だったというなら、その体調不良につけ込んで攻められる日本人選手が何人いますか、という話になるし、桜庭とメッツアー（高熱、DSEの約束違反（同社自身が認める）で試合放棄）やハイアン（左肩負傷でドクターストップが掛かっていた）の試合は本来の調子じゃないから認めない、みたいな話になるわな。コンタクトが外れた目に刺さった、片方が外れて遠近感が狂ったというガファリや郷野もか（笑）。
ジャッジよりマスコミの記事より、今回は試合中に実況レポーターが伝えた、ダン陣営のセコンドの率直な発言が重い。
「ダン・ヘンダーソンサイドのセコンドに聞きますとね、
今日の近藤に対しては『指示通りに（ダンが）やらせて
もらえてないんだ』と。『指示は出してるんだけど、
動けないように向こうがポジショニングしているんだ』
そうです・・・」
この言葉だけで、以って瞑すべきではないか。
さて、これでミドル級日本人内ランキングで近藤は階段を上がったと言っていいと思うが、なお桜庭和志を中心に同階級は回っていくだろうし、本人とDSEもそれを望んでいるだろう（笑）。
じゃあ、結局なにをどうすればいいかというと、話は極めて単純で桜庭和志ｖｓ近藤有己を組めばいいじゃないか、ということです。シンプルかつ明快。
もう、発展性がない試合だという人もいるかもしれないが、膝の故障を抱えつつもなお一発の極めを持つ桜庭にとって、ヴァンダレイ・シウバと戦うよりは旨みも意義もあるのではないか。
尾崎さんも、このへんを押し出すように。
もっとも桜庭ご本人は
−−たとえば、近藤有己選手なんかに興味を持ったりはしないですか？
「全然。まったく頭にないですね。近藤選手とは世代的にも合わないですよ」
（中略）
「ボクじゃなくて、もっと他にテーマがある闘いがあるんじゃないですか、近藤選手には。」
（紙のプロレス82号 P5）
だそうだが・・・世代的に合わない、か。実は
http://www.prideofficial.com/free/fighters/
近藤 有己. 所属, パンクラスism. 生年月日,1975年07月17日
ヴァンダレイ・シウバ. 所属, シュートボクセアカデミー. 生年月日,1976年07月03日なんである（爆笑）。これもＳＡＤＡＭＥ。
