http://blog.livedoor.jp/hardcore_heaven/archives/2003-01.html
によると、ブラックハーツが全日本に来日したのは、ジャーナリストのジミー鈴木氏が馬場さんに紹介してのことだったそうだ。
T「ところで自分はレスラー以外の人がリングに上がって戦うのは、ジミーさんが昔スモーキー(マウンテン・レスリング)でやった悪役マネージャーとの対決がルーツだと思ってるんですよ。」
J「アレねぇ。スモーキーじゃなくてテネシーだね。元々はリングサイドで取材している時にブラックハーツの1人が冗談でボクにちょっかい出してきたんだよね。元々日本にブラックハーツを紹介したのはボクだから、気心も知れているし。ただそれを見たプロモーターのジェリー・ジャレット(ダブルJの親父)がひらめいたらしくて、その後試合してくれないか?って頼まれたのよ。勿論そんな事できないって最初は断ったけどね。」
T「昔コラムで、自分はマスコミの立場として、例え年下の選手でも取材の時は呼び捨てにはしないとか書いていましたもんねぇ。」
J「でもそう言うと「淋しいなぁ・・・。今までずっと取材に協力してきたじゃない」って言ってくるワケよ。もうそう言われたらこっちも断れないよねぇ(笑)
アポカリプス(黙示録)という英単語が分からず、兄貴に尋ねてこのとき意味をはじめて知ってさ。
ディストラクションという名前と対になって、やはり只者じゃない!!と思わせたんだよ。
アポカリプスというのは、例のアメリカ政治におけるキリスト教原理主義(終末論ふくむ)の台頭によって重要な単語になってくるのだが、実をいうとその種の資料を読んでいてこの「アポカリプス」の単語を見つけるとつい真っ黒な怪覆面の映像が脳裏に(笑)。
テーマ曲が「オペラ座の怪人」オーバーチェア。
ちゃん、ちゃちゃちゃー!ちゃちゃちゃちゃーーー!という音楽とともに、会場の照明が消されてスポットライトの中、真っ黒なフードに身を包んだ2人の男が入場。
白いプラスチックのうつろなお互いのオーバーマスクを外して、ついに素顔が見えるかと思いきや、下には黒一色、目も鼻も口も無い覆面が・・・・・・
いちいち完璧ではないか。かりに試合がしょっぱくても、入場で銭が取れる。
で、試合自体だってそんなにしょっぱいとは思わなんだ。
基礎や体格は、たしかにファン上がり?だったせいか一枚か二枚、全日本のトップからは落ちていた。しかし、それを補うように奇抜な合体技をいろいろ考案していて、たしか合体DDT(一人が相手を肩車、一人がトップロープからそいつに組みついてズドン)はこのチームのアイデアによるものじゃなかっただろうか。
今で言うと新崎人生とかと、かみ合うタイプではないかと思う。
しかし残念ながら、ジャイアント馬場の定義する「いいレスラー」ではなかったのだろう。
このへんのプロモーター・馬場イズムの分析は大まかにはされているが、いまだ緻密な体系化はされておらず、今後のどなたかの検討を待ちたいところだ。
それより問題なのは週刊プロレスが「処置なしブラックハーツ」とまで大見出しを取り、このタッグに徹底的なバッシングを加えたことだ。
しょっぱいと記者が感じたにしても、もっとしょっぱいチームや選手はいくらでもいたはずで、その異様な見出しゆえにまだ覚えているのだ。実は今、「ジミー鈴木が推薦した選手」というのを知ってなるほど理由はそれかも、と思っている。
その後、風の便りに聞くとオリジナルコンビは漫才師のごとく、二人が喧嘩して解消。
ディストラクションが「デバステーション」というレスラーに変更、その後さらになんとかって選手に代わった。そのうちに、選手が目に見えてヒョロい体格になって、名実共にしょっぱくなっていった(笑)。
IWAに戻ったというが、自分としてはやはり大阪、みちのくなどのほうが生きると思う。
さらにいうと、このキャラははっきり言えばその奇抜なコスチュームがウリなのだから、ちゃんとした実力者、いい動きをするやつがこのギミックを採用すればすげえことになると思う。
サムソン・クツワダのアレがダメだったからといって、タイガーマスクのギミックを捨てたら佐山聡も登場できなかったではないか。
考えたのだが、ローブの色は白、オーバーマスクは黒、覆面は白とネガのように逆転させた「ホワイトハーツ」はどうだろうか。だめか。
極めて余談であるが、このブラックハーツのオーバーマスク(プラスチック製のほう)は、東急ハンズで400円で売っていた。(元は違う用途らしい)。
思わず買った私はある年の盆に里帰りしたとき、3歳ぐらいになる親戚の子も来ていたので、これで脅せるかと思ってやってみました(笑)
効果は極めててきめん。たぶん、拭いがたいトラウマになったでしょう(笑)。
黒い修道士風ローブは、どこかに売っていないだろうか・・・