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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

悪魔の銃とアフリカと

http://www.sankei.co.jp/news/040822/boo019.htm
【書評】「カラシニコフ」 松本仁一著 悪魔の銃からみたアフリカ

 本書は、一九六〇年代に独立が相次ぎ「アフリカの世紀」と讃(たた)えられた大陸の民族国家群が、「国家崩壊」を繰り返している惨状を、四七年式カラシニコフ自動小銃AK47)を通して捉(とら)えたルポルタージュである。

 旧ソ連軍の技師ミハイル・カラシニコフは、銃の設計は素人だった。彼が四七年に開発した自動小銃は、分解すればわずか八部品という単純化された構造ゆえに驚異的なまでに故障が少なく、現役で使用されている。イラク戦線の米兵は砂漠の砂で故障しやすい制式銃M16を捨て、イラク側から奪ったAK47を使っているほどで・・・・・・


中学校の時、田舎にサバイバル・ゲームの流行が巻き起こった。
その際、元祖であるわれわれは、銀玉鉄砲という貧弱な武器ゆえすぐに弱小集団となり(笑)時代はエアガン全盛となった。その中で、持つ部分(弾倉)がバナナのように曲がっているへんてこな銃があっ
た。それが、AK47だったんだ、のちに思えば。

メカに弱い小生は、銃自体への関心というのはほとんどない。自動車も車種とか覚えるのは大の苦手だから、無関心はその延長なんだろう。


ただし、この銃は「第二次世界大戦時代の銃なのに、いまだに使われている」「設計があまりにも簡単で、それゆえ壊れにくく、結局実戦ではどの銃もかなわない」「カラシニコフというおっさんが発明した」などの話は聞いていたので、異様にその名前には聞き覚えがあった。

「アフリカを食べる」などの著書もあるアフリカのエキスパート松本仁一が、その絶対的なシンプルさを誇る自動小銃が、発展途上国でどのように浸透し、悲劇をもたらしたかを書いたルポである

(続く)