トーナメント以外でも楽しみなカードが今回はそろった。
地味だか実力があ(り過ぎて困)ると評判のE・アレクサンダーと、ミルコ・クロコップもそうだが、この「リアル版・サンダ対ガイラ」のごとき試合もおもしろそうなわけよ。
なにしろ、ミルコを破ったランデルマンではあるが、桜庭やヒョードルに喫した敗戦を見る限りは、師匠のコールマンもいうようにサブミッションへの対応がまるで分からない状態にあると思われる。
対してH2Oマンは、パウンド好きそうな顔とは裏腹に、実はサブミッションで試合を決めるテクニシャン・・・いや、あれテクニシャンか?(笑)
技術か力か、「技は力のうちにありだよキミィ」(大山倍達談)か、とにかくフライパンをも捻じ曲げる猛パワーでアームロックやネックロックをかますのである。
しかし、テイクダウン能力がアマレスを長年やっていたはずだがやや「?」。
タックルがクワガタっぽい危なっかしさもあるし、何よりジミー・アンブリッツと完全に相撲状態になって倒せなかったという例もある。
(註:とはいえ「アンブリッツは過小評価で、バーネットに負けたのは仕方がない話であって、実力の絶対値は十分PRIDE出場可能なレベルという説も。皆さんは如何?)
不用意に相手に入ったときのカウンターパンチを食らうとか、、関節技につなげるためグラウンドに持ち込むことができないんじゃないか?と予想されているのだ。
要は、相手の弱点部分が、おもいっきり自分の得意分野だという入れ子式の構造になっていて、だからこそ興味津々なのだ。
あとは体重差。レスリングの実績はケビンのほうが断然上だが、ランデルマンはミドルにも落とせるサイズ、ウォーターマンは130キロ台のスーパーヘビー。
アマレスの実績・技術差は、どのぐらいまで体重、階級を克服できるのか?
レスリングには無差別級はないからなあ。大学とかでスパーをやってるときはどうなんだろうか?