夏目ブログ
http://www.ringolab.com/note/natsume/archives/001912.html
外務省の懇談会
どういう風の吹き回しか、外務省の事務次官や文化交流部長の主催する懇談会に招かれた。・・・・・・逢坂剛さんと事務次官氏が、もう昔の西部劇のマニアで、西部劇中心の淀長さんが二人いるような感じだ。後半、ひたすらマニアックな話になっていくのが妙に面白かった。逢坂さんは、ご自分でも早撃ちの練習(?)をなさって、最速0.4秒台だそうだ。撃鉄のおこしかたなどの話は、じつに面白い。・・・・・・海外のマンガやアニメについて少し話したのだけど、最後は西部劇話爆走で、何だか映画雑誌の対談を聞いてるようだった。案外、僕がいちばん「大衆文化と海外交流」とか「基礎研究の必要」だとか、固い話をしてたのかも・・・
事務次官の名前なんて調べれば分かるだろうし、たぶん機密費問題その他などで悪役として名前が出た人だろう。さらに西部劇好きと日本の親米路線だとかに絡めて憂国放談をしてもいいのだが、そりゃ、あまりにも野暮な話というものだ。
それより、外務次官ということは60近い年か?この年代のヒトビトの精神に、あまりにも西部劇が大きな部分を占めているということだと思う。
西部劇というジャンルの隆盛と衰退はかなりはっきりと分かっているが、我々としてはそれが例えば藤子不二雄や石ノ森章太郎、手塚治虫らによって「変換」され、漫画にエッセンスを吸収されたのではないかという視点から見たい。
「男の友情」「めちゃくちゃ強い敵」「決闘」などのドラマツルギーは、相当西部劇の遺伝子を受け継いでいるのではないか。
おいらはリオ・ブラボーが好きだな。ライフルと愛馬。