INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

死神ハリトーノフ、K-1で復帰か。さてその後は?大晦日は?そしてアターエフは?

NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

http://kakato24.exblog.jp/12921642/
にて、
http://www.goldenglory.com/news.html
でのバス・ブーンの発言が翻訳された

「・・・この日はゴールデングローリーにとって忙しい夜になるだろう。12月5日、我々は7人のファイターと日本に行くのだから。
アリスター、サキ、ジマーマン、シュルト、カラエフ、ハリッド、ハリトーノフ
一つのチームが、これだけ大量の選手をイベントに投入・・・・」

(略)
あれ?

ハリトーノフ

ハリトーノフ


というわけでセルゲイ・ハリトーノフが久々に登場する、という・・・今のところは非公式の当事者発言段階というか。この時期だと、Dynamite!との兼ね合いって話も確実に出てくるだろうしさ(アンドレ・ジダだってK-1とDREAMの間で貸し借りが成立するのだ)。
この前、ジェフ・モンソンにはいいところなく寝技で畳まれてその商品価値は多いに低下したが、それでもその前には今をときめくアリスター・オーフレイムにKO勝利しているから幻想はぎりぎりで保たれている。なんとかイメージを回復して、ヘビー級戦線に絡むカードの一枚になってほしい。


ストライクフォースのために。


んで、ヴォルク・アターエフは台湾でボンヤスキーに負けたらもう用なし?そりゃ無茶な。
なんとかしてよ、
スコット・コーカーさん。

橋本宗洋著「PRIDEはもう忘れろ!」(エンターブレイン)を読んだ

「PRIDEはもう忘れろ!」を買うた。

著者の橋本宗洋氏はid:N-Hashimotoとしてブログ「フリーライター橋本宗洋のズサンな生活」を、はてなダイアリー上で執筆している。



収録の文章、基本的に初出の「kamiproハンド」「kamipro move」で読んでいるはずなのだが、以前は携帯サイトの操作にあまり慣れておらず、けっこう読み逃しや内容の詳細を忘れていたりということが多かった。
考えてみるとほとんどの格闘技ライターは紙の専門誌=月刊誌を舞台にしているので、毎週の格闘界の動きについてある程度の分量と、締め切りに追われる中で書く(笑)という環境にいる人のほうがめずらしい(同じサイトに連載があっても、たとえば高崎計三氏の連載はプロレス界のことも扱うし、1テーマを2,3週に分けて扱うからそれを塊としてみると月刊ペースに近い)。ブログを持っている人もいるが、プロライターは大抵、そんなに更新は多くないものだ。


最初、自分は「時系列に並べるより、『DREAM』『戦極』『K-1』などにするかあるいは『競技論』などのテーマに再構成してほしかったなー」と思いながら読んでいたのだが、その時その時の雰囲気や考えを思い出させる、という意味ではこの編年体が正解だったのだろう(あとがきによると抜粋はあるそうな)。


とびとびで読んでいたときとは違う、通読によってあらためて感じたのは、朝岡格通の置き土産的な形で「ゼロ年代」の格闘技界に大きな影響を与えた”競技論”・・「格闘技か格闘競技か」って言い方も懐かしいな。これに対し、著者の立つ位置がなかなか独特で面白い、ということ。ジャッジ形式や、亀田大毅vs内藤大助のTBS報道への批判、桜庭和志のひところの対戦相手など、競技性を薄れさせるものについて警戒しつつも、それらの記述と、DEEPメガトントーナメントに際しこう語っている一節の緊張関係が読んでいる側としては興味深い。

「なんだこれ、ふざけてんのか?」といわれたら、まあそうですとしか答えられない。でもなんか楽しいじゃないか。格闘技はガチガチのシリアスなもんじゃなきゃいけないと決まってるわけじゃない。選手の安全性が守られていて真剣勝負であるなら、どんな企画だってありだろう。

わたしが何度もいうところの"Who is the strongest?"が成立しなくても"Which is stronger?"だけで面白い格闘技は成り立つ、っていう主張に近いものがあるんじゃないか?というのと、ちょっと通じるのかなぁ、という気がする。まあこっちが勝手にしているんだけど。しかし、たとえば桜庭vsルビン・ウィリアムスはそりゃ無いだろう、という感覚も一方で表明している。
このへんは逆に、その時々のトピックを週一回で追っているだけでは食いたりなくなるし、相互の関係も分かりづらくなるので、この本のページ分量制限があったなら活字を小さくしても、さらに一部を割愛しても、書き下ろしでおまけ・まとめコラムがあったほうが良かったんじゃないかと感じた。


そういえば多少格闘技界で話題になった「ロング・スパッツ問題」って、私はこのブログの検索結果で分かるように青木真也vsエディ・アルバレス五味隆典vs北岡悟が立て続けに秒殺足関決着となったのを受けた、今年1月に問題をそもそも認識。その後論じたり、メーカーの公武堂に聞いたりのだが、あとから自分も気づいたように、最初に話題になったのは青木真也が格闘技界の中心にいた昨年夏ごろ。

このとき、橋本氏は既にこの時点で、この問題を一回コラムで取り上げていたらしく、「ルール内で問題ない」「だが、それを『ダメ』と考える主張もありだ」「区分けの仕方はいろいろある」「要はどう”決める”のかという思想の問題」というのはほぼ自分と一致していた。当時は見逃していたらしく、そういう先行考察があったことに今回気づいたので触れておきたかった
。階級分けの便宜性の比喩として出ている「たとえば身長別の階級分けだってあるだろう?」という思考実験、わたしも前から書いてきたつもりだったけど、ブログ検索した限りでは実際に文章にしたのは氏のだいぶ後である。(もっとも大道塾という実例が既にあるんだけども)


あと数点、気づいたことがあるので箇条書きに。
佐藤嘉洋vs魔裟斗(2008年K-1MAX)の採点・ジャッジをめぐる問題について、そういえば携帯サイトに初出が載ったときに当ブログは引用紹介してたわ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081013#p2
有識者橋本宗洋高須基一朗)が「K-1判定批判」「青木発言」を辛口論評
今回、単行本化されたものとは多少文章が異なっている。読み比べるのも一興かと。


・また、著者は女子格闘技にも造詣が深いと聞くが、収録コラムでは結果的に記述が殆ど無かった。これは2006-2009という時間の偶然にもよるのかもしれないが。


・もうひとつは紙質。
エンターブレインのプロレス・格闘技書籍はだいたいこんな感じの紙を使っているし「時代性の強い本だから長期に取っておくってもんでもないでしょ」「むしろ海外はザラ紙のペーパーバック中心ですよ。最近は日本でも出てるし」「無駄にいい紙を使って高くするより、この紙質で値段を抑えたほうがいいでしょ?」といわれるとしょうがないか、と思うが。あれ?でも「パンクラス15年の真実」の紙質は良かったかな?まあ、個人的には、もちっと白く、つるりとした紙質のほうがよかった。


・最後に、ちょっと誤植らしきものを見つけたので報告。
63Pに追記として「文中の『格闘セレブ』とは、執筆時に『kamipro』で流行していた言葉」とあるが、
これはたぶん「『kamipro』で流行させようとしていたが、失敗して紙面でも流行しなかった言葉」の誤植ではないかと(笑)

後楽園ホール「『ハッスル』にはもう会場を貸さない」

http://www.zakzak.co.jp/sports/sumo_combat/news/20091110/smc0911101611001-n2.htm

プロレス団体「ハッスル」の今後が見えない。10月28日の記者会見で、山口日昇社長は「会社として不安定な状況が続いている」と、金銭的な面で運営が困難であることを明かし、翌29日の後楽園ホール大会を含めた12月までの4大会の中止を発表。・・・
(略)
会場の後楽園ホール関係者も、「中止の連絡があったのは28日の17時ごろ。非常識と言わざるを得ない」と厳しい表情だ。ハッスルからキャンセル料は支払われたものの、筆者の取材に「もう会場を貸すことはない」と断言した。

貸してやれよ。俺は困らない
しかし後楽園ホールというのも、いいかげんな集団と何度も渡り合ってきたせいか武闘派だね。WJの時は「金を払うまでお返しできない」と関係者を軟禁してるし(笑)。あれって法律的にはOKなんだろうか?

矛先は業務提携しているパチンコメーカーの京楽産業にも及び、抗議の電話などが相次いだ。取材に対して京楽産業は、「業務提携はしていますが、イベントの開催についてまで詳しく関知していないので…」と困惑。今後の提携に暗雲をもたらした。

社長の結婚式の資金を回せ。俺は困らない。
つうか旦那の結婚てぇめでてえことがあったら、お抱え芸人にはご祝儀が出るのがイキってもんだぜ。
それとも京楽とハッスル、メトロン星人の陰謀と赤い薬によって、相互の信頼関係を失ってしまったのだろうか。


とりあえず、宝島の編集者は、原田久仁信むけに原作を執筆してくれそうな関係者にいまからわたりをつけておいてください。

プロレス「地獄変」 (別冊宝島 1630 ノンフィクション)

プロレス「地獄変」 (別冊宝島 1630 ノンフィクション)


おやおや、そんなこと言っているうちに生え抜きハッスラーがMMAに参戦だってさ。
http://miruhon.net/news/2009/11/kg1211.html

近藤朱里(KG)が12・11ジュエルス新宿FACE大会に参戦決定

 ハッスルの旧組織の崩壊を受けて、それぞれのメンバーの去就に注目が集まっている。

 近藤朱里(KG)が、12月11日のジュエルス新宿FACE大会参戦を自身のブログで発表した。キャラ通りに空手を続けてきたし、キックボクシングも練習しているが、総合戦は未知の・・・

ロクサン・モダフェリ負けてた。(ストライクフォース)

天下を肩で風切って歩くシュウ・ヒラタ軍団にも、おもわぬつまづきがあるもの。
http://www.roxy-fighter.com/archives/51292530.html

私は一分で腕十字でクーネンに負けました。
勝っても負けても、悔しいことは、今年一生懸命練習したことが全然なにもできなかった!なにも見せられなかった!なにも!
すごいチャンスなのに。恥ずかしい

まあ、やはり直前オファーで結果を出すのは福田力など例外的ってことか。OMASUKIFIGHTによると、この一戦は1分程度なのにCBSでは放送されなかったらしい。

M-1GLOBAL「ダナ・ホワイトは交渉の席ではヒョードルを褒め、記者会見では悪口。分裂してる」

名言であり、議論としても相手の急所を的確についているので記録しておく価値がある。
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-670.html

ヒョードルUFCの交渉について)
ダナは二重人格だ。あるときは、ヒョードルは世界最高の選手で、是非来て欲しいという。別の時には、ヒョードルは食堂のデブオヤジだと罵る。

ミーティングでは前者のダナだった。で、ヒョードルは、「あなたが普段言っていることをネットで読んでいますよ」と言った。ダナは、「自分はプロモーターなんだ。チケットを売りたいだけなんだ」と答えた。するとヒョードルは「そこが私とあなたの違いです」。ヒョードルはただ、リスペクトとフェアネスが欲しいだけなんだ。

ひところのDSE榊原信行社長もこういう発言がたくさんあったな。

薄型電子広告看板・・・「デジタルサイネージ」についての本が出版

ひさびさに、同ブログが更新。
http://d.hatena.ne.jp/anti-monos/20091109/p1

ビジネスに詳しいわけではないので、経済効果だコストだという前に「おっ、町の風景がSFだなぁ!」的な受け止め方をした。というのは、たしか星新一の1000以上の短編の中に、この「薄型で、電気的にいくらでも画像が変化していく広告板」というテーマがたしかにあったと記憶しているのだ。
街の風景というのは、日々少しづつ変わっていくと全然進歩に気づかない。だから意識的に「ちいさいSFみつけた」とやっていかないとね。長期の「おつとめ」を果たした直後の方々はけっこう、このへんの「10年の間に、SFだったお話が実現してるよ!」に対して新鮮な驚きをもって接してくれるそうです。技術者としてもそういう人を見たらやりがいあるだろうな(笑)

デジタルサイネージ」と言われても、何のことかわからないという人がほとんどだと思う。「デジタルサイネージ」とは、わかりやすく言うと「電子看板」のこと。代表例だと、渋谷や新宿駅前の巨大なスクリーンであったり、電車の車両内や、高層ビルに配置されたモニターだ。街に溢れるポスターや看板が近い将来に薄型ディスプレイに置き換わる。帯には勇ましい単語が並ぶ。「2015年、1兆40億円市場」、「ITを超える第3のメディア」など・・・