ちょっと時間とスペースが余っているので、久々の午後更新でひとつ。
ヤングマガジンに今「稲中卓球部」の作者が書いているホラーとも何とも付かない作品が連載されている。
実は私、この作者の「稲中」をそんなに面白いとも思わず、ほんのちょっと読んだだけだし、その後、今連載されているようなホラーっぽい作品、やや暗めの作品も、一応読んでいるけどそう楽しみにしているわけではない。実をいうと作者名も古谷の下の名前を覚えていないぐらいだ(笑)。
ただ、この前載っていたエピソードが、相当にそれ単体で面白かった(怖かった)ので紹介しておきます。
前後をよく覚えていないんだけど、何かの関係で命を主人公は狙われている。
ある日、帰ってみると郵便受けに手書きのメモが・・・
画像の字、読めますかね? 適宜解説を加えましょう
■メモの差出人は「これ以上関わりたくない、卑劣なものより」と。
■要は、ある男が貴方を狙い、部屋の前に凶器を持ってたたずんでいたよ、と。
自分は好奇心もあり、たまたまそれを見ていた。だが怖いので警察に行ったり、あなたに直接連絡はしない、係わり合いはごめんだと。
■「この話を信じるかどうかはあなたの自由です。
何か心当たりがあればと思い、警告として手紙を
残しておきます。」
・・・・・・・・こわっ!!
この作品の中ではこれは嘘でもいたずらでもなく、実際に殺人鬼の訪問を主人公は留守のために間一髪逃れ、挙動不審の男を好奇心だけで尾行していた男というのも実在したのだが。
ただの「いたずら」だとして、実際に実社会の中で行われたらかなり大きな影響を与えそうな、インパクトのある怖い話だ。
幽霊だ祟りだなら笑い飛ばせもしようし、もう少し詳しい、理由付けのある形で「XXXが○○の件でお前を狙っている」なら「わたしには狙われる理由なんて・・・」とこれも笑いとばせるが
「理由は分からないが、貴方を狙っているらしい人間を偶然見た」
「自分は知らないが、だれかが貴方を恨んでいるんじゃ?」
「自分は関わりたくないのでこれ以上のことはしない。この置き手紙で、連絡だけしておきます」
ってのは・・・・リアリティあるねぇ。こわいねえ。
格闘技関係者の間で、これがはやったりしたら特におおごとになるような気もします(笑)。