INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

雑誌関連。カール・ゴッチ真論(Gスピリッツ)、柔道とJUDO(ゴン格)など

雑誌関連のトピックをふたつ。

カール・ゴッチの物語(Gスピリッツ)

【メディア / 書籍 /DVD 】 G-spirits で UWF 特集。掣圏道の新展開、ゴッチ経歴の謎なども < Gryphon
NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

http://bemss.jp/g-spirits/cont111_001_011.php?kmws=45501ad511d4106d993d39fcf8b10833
[特別企画]
Uの源流を探る

カール・ゴッチとキャッチ・アズ・キャッチ・キャン
“蛇の穴”ビリー・ライレー・ジムの実像
欧州時代の足跡――ベルギーのカレル・イスタス

[ロングインタビュー]
掣圏真陰流興義館総監
佐山聡の未来図

====================
この中で掣圏道の新展開について佐山が
八角系の試合場でやる
・相撲のようなもの。試合場から押し出されたら負け。
・グラウンドもパウンドもありだが、市街地で倒されたらおしまい、というのが基本だ。
・お金を稼ぐためにはやらない。神事のようなもの。ただ神事だからこそ人に見せるものになる。
・袴のようなパンタロンを着用。刀を持って入る。
・近いうちに実現。
などの構想を紹介


ゴッチについては出場をめぐり諸説あった1948年ロンドン五輪の公式パンフを入手しているほか、カール・ポジェロ、ギデオン・ギダ、ポール・バーガーなどの周辺人物も紹介しており、新事実のほか、これまで膨大かつ相互に矛盾の多い彼の経歴についての断片情報が整理、取捨選択された文章になっています。


昨日、Gスピリッツを買うたわけです。1300円もしやがって、普通の単行本並みのレベルだ。
普通だったら絶対買わなかったろうな。

これはこのブログの、二つの論考が関係している。
■「Gスピリッツ」今月号ゴッチ特集の凄さについて。
http://d.hatena.ne.jp/fullkichi1964/20080823

■前回で紹介した那嵯涼介氏のゴッチ論考についての補足
http://d.hatena.ne.jp/fullkichi1964/20080824


この感想の詳細ぶりというのもなかなかできないアレだが(笑)そこで提示されている疑問にネット上のどこかで執筆者の那嵯氏本人が答えているようなのだ。それも面白いので、今回「どこの書店でも売っている」とは正直言いがたい(笑)Gspiritsを買って帰宅したら、ご本人?のコメントが昨日の日記にいただけた・・・というのは見ての通り。


もともと、NHBニュースにも書いたけど、ゴッチの経歴は本人の証言も含め断片的にいろいろとあるけれども、あちこちに点在し、しかも相互に矛盾していることも多いため、そこを比較し、これが正しいのでは?と選ぶこともなまなかにはできない。
しかし、今回の記事はかなりの資料を基にしてできていることが一読してわかる。
つうかゴッチの父親について

アメリカ・ニューヨーク湾へ寄稿したアントワープからの貨物船の船員名簿の束の中からは、水夫であった父エドワードの名前を数多く見つけることができる。その記載内容によれば・・・

って、いったいどこまで詳しく追ってるのよ(笑)


そういえば、ゴッチの五輪出場についてだって、ほんの数年前まではそれが事実かどうかが話題だった
http://www20.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/BBS-SELECTION/poet2.htm 俺のHP(笑))
のに、この記事では「48年ロンドン五輪の公式プログラム」の写真が掲載され、「K.A.C.Istaz」が載っている。これで決着だ・・・といいたいところだが、調べるというのはおそろしいもので、このプログラムにはフリースタイルに名前が無いのに、公式記録のほうには載っているなどの謎があらたに生まれ、それを推測によって新たに埋めていく・・・などの作業がある。
そういえば、この五輪は上のように「ロンドン五輪」。戦後すぐ、おそらく瓦礫も多数あったろう英国の首都で行われ、ゴッチのほかにバーン・ガニアも補欠選手として赴いた大会から今年が60年目。そして4年後、先ほど終わった北京五輪につづいて再びロンドンに五輪旗が翻るというわけだ。


上のふるきちブログではゴッチとビル・ロビンソンの関係についてもやり取りがあるが、この前「ヒカルの碁」でも例に取り上げたように両者は「碁仇」のようなものであったと考えていたのでうなずけるものだった。そのとき自分は「頑固ジジイ2人の『人生一本勝負』だ」(http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070904#p1)と書いたのだが、村松友規のパクリとはいえ(笑、村松氏は馬場と猪木の関係を「人生三本勝負」と言った)いいこと書いた。


あ、そのエントリでは、ナチによるゴッチの強制収容所送りを始めとする、ゴッチの若い頃のことは本人が亡くなり、もう永久に分からないだろうと思い、
「もはや歴史は、証言台から降り沈黙した。」
とも記した。しかし今回のGスピの記事は、このレトリックを完全に無効化していると言っていい。
喜びと共に、あの一文を撤回したい。

柔道異説。松原隆一郎は「世間」と「空気」に切り込めるか。

昨日に続いてゴン格だが「北京オリンピックに独自の視点で切り込みます!」と宣言したとおり、いくつかの記事を載せているが松原隆一郎氏の連載インタビューコラムは題名からして挑発的だ。


「”日本は一本を取る柔道、世界はポイントを取る柔道”なんて、まったくの嘘である」



それを論証するため、今回の北京五輪における実際の優勝者のデータ(外国人の金メダリストも一本が多い、日本人は一本を取られた負けが多い)や、昭和20年代のビデオなども資料として提示。

(要約)

「ポイント柔道の世界一の大家は谷亮子じゃないですか。僕は別に悪いとは思わないですが」
「今回、(一本勝ち論を展開した)マスコミは異常でしたね」
「朽木倒しやタックルがダメというなら、ジトケエフ(カザフスタン)のように帯び取り返しで投げてほしい。帯取り返しは伝統的な日本の技なんだから」
「日本人が一本を取る確率が外国より高いのかどうか、まずデータを調べてから言ってほしい」
「(朽木倒しや掬い投げは)美しくないとかわけの分からない嫌がらせを受けて国内で淘汰されてしまった。そういうおかしなモラルで多様な柔道ができなくなった」
講道館は外国の強い柔道家を柔道の歴史に数え顕彰していない。もうそういう時代は終わりにすべきだ」


といつも以上に舌鋒するどく追及しています。
さて昨日、NHK北京五輪総集編でもやっぱり「柔道vsJUDO」で話を作っていた。まあNHKスポーツ局でゴン格を読んでいるやつがいるかはわからんし、それが番組作りに生かせるかどうかはわからん(笑)。
ここにおいて、谷川貞治氏がインタビューでDREAMに対してのべた「対世間」につながるのだが、松原氏はオモテの(?)肩書もあり、「世間」への切り込み力は格闘技関係者の中でも独自のものがある。
テーマも今なら世間一般にも受けるものだし、ぜひこの機会を利用し、松原氏は中央公論とか毎日新聞(書評委員)なんかで、少しこのテーマを語ってほしい。そこで「詳細はゴン格で書いたが・・・」と記述できるかは、これもわからんが、一種の水路になる可能性もあると思う。
それにそもそも、これだけのデータがある中で、「事実」が「世間の空気、イメージ」をどれだけ変えられるかには興味がある。



※最初のタイトルでは、もっと多くの話題があったが、書ききれませんでした。すいません

「アフリクション」とオジー・オズボーン

http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-1299.html
CM動画はどちらも旗揚げ戦でノックアウト勝利したアンドレイ・アルロフスキージョシュ・バーネットのKOシーンを紹介、この二人の決戦だ・・・と煽るものですが、一瞬だけ出てくるオズボーンがすべて持ってってる(笑)。
というか、音楽に詳しく無い私にはターザン山本江頭2:50の合体した怪人にしか見えなかった(笑)

バクマン。は「スクールポリティックス」(略称スクポリ)を描けるか

バクマン。」は二週連続表紙という破格の待遇で二回目を迎えた。世の中には新連載ということで一生懸命色を塗ったのに、諸般の事情で白黒で始まった某久米田康治もいるのに(笑)。

ところで、二回目のバクマンでは、まんが道サルまんという当初の見立てに収まるようなものではなく、「(漫画家だった)おじさんの死」「おじさんの人生」の謎をこれから解いていくという謎解きサスペンスも始まりそうだ。
そして、かてて加えて非常に驚き、期待が大きくなったのは、どうも中学生の中の人間関係、それもパワー、ステータスをめぐる闘争と葛藤、緊張状態というものも描くんじゃないだろうか?ということです。
あ、これは多分に私個人の好みではあります。

そいうのは、なんだっけあのヒロインの少女、声優目指している。
あの子の人物評を、原作者志望の奇人秀才君(名前覚えろよ俺)が、その娘にベタぼれの作画担当君に聞かせます。
「彼女は頭がすごくいい。
あんまり学校の成績が良くないのは『頭が良すぎるのは女の子らしくない』と無意識にセーブしているから。声優志望も『それが女の子らしい夢だよね』と無意識に思っているから。無意識の力で理想の女の子像を演じているんだ」。


これじゃまるで、すっげーいやらしい人間だ。
少なくとも、これまでのマンガの文脈では、こういう計算をしている女性、いや男性も「ぶりっ子」「偽善者」として悪役扱いになるはずだ。
だがこの作品、秀才原作者君は、それにほとほと感心し、完璧に褒め言葉としてこの人物評を語っている。これがゼロ年代決断主義か(意味不明)と感じ入ってしまうが、ほんのちょっとだけ、それに対比する感じでバリバリ秀才でそれを誇っているようなメガネの女性が出てくる。
んで、スクポリを描いてくれるのかなあ・・・と期待しているわけ。


その前にスクールポリティックス(略称スクポリ)について語らなければいけない。
なぜならこんな言葉はどこにも無い、俺の勝手な造語だからだ(笑)


・・・まずひとつ手始めに言うんだけど、よくギャグ漫画には「委員長(生徒会長)になりたがる秀才」つうキャラが出てくる。国民的漫画ちびまる子ちゃんの丸尾君のようにね。

しかし、リアルの世界にそんなヤツいたか?高校になると、内申書による推薦の大学合格というエサがあるから一部進学校なんかでは生徒会長のほうはなりたがる人もいなくはない。あとは生徒会がなぜか文系サロン風になってしまい、居心地がよかったり楽しいことをやれるのでやりたがる、というパターンもまあ無くは無いが、純粋に委員長や生徒会長を、漫画にあるような権力欲や名誉心で求める人は皆無に近いんじゃないかと思う。

それは、そもそも「委員長」に今、魅力が無いからだ。あっ、「魅力」といってもあれだぜ、別の意味で「僕は委員長に魅力を感じます!とくにメガネが云々」とかいう人は、言っている意味が違うので出てこないように(笑)。

魅力というか、学校内のステータス、ポリティックスの中でね。

よく「アメリカの学校は男子はアメフト、女子はチアリーダーが最上級。その後、ベースボールやら秀才やら金持ちが続き・・・最下級がナードだ云々」という話を耳にするが、(それが正しいかどうかも未確認)、日本の場合、そうはっきりと階級も分かれていないような気がする。野球部がトップ? 違うよなあ。
それに例えば「不良」だってひとつのステータスであったりする。委員長より不良のほうが地位が高いなんてことも無くは無い。
女の子だってさまざまなグループができ、その中でリーダーシップを取る子が誰かとか、それがAからBに交代する、とかいろいろある。
このへん、実はルールがあるようで無い・・・いや逆だ、「ルールが無いようで有る」んだ。そして、その一定のルールにしがたい、状況によって力関係がさまざまに変わっていく。


んで、ある意味そのへんが面白い。

こういう部分を描いたのが藤子不二雄Aの「少年時代」だが、この頃は家の核や級長などの肩書、成績などがまだ大きく非公式なステータスにもつながっていた時代だと思う。
で、この学校内政治−スクポリに勝ち抜くために、自分のキャラクターを作ってそれを演じる人も出てくる。
小説では例の

野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース

りはめより100倍恐ろしい (角川文庫)

りはめより100倍恐ろしい (角川文庫)

がそうだ。後者のタイトルはこれだけだと分からないが「いじ『り』」が「いじ『め』」より怖い、という意味で、教室内で「いじり」の対象にされたもの、したもののさまざまな心理のひだと計算を描く作品、というと分かるでしょうか。


実は最近の漫画では「げんしけん」のヒロインの一人、荻上さんが中学時代、自殺未遂になるほど苦しんだ、女性漫画好きグループ内での孤立と陰謀?のエピソードがそのへんを描いてくれるかと思ったが、非常にそれ自体はいい出来だったけどほんの少し触れるに留まっている。

むしろ、その学校内政治(生徒間)の力関係を、治者としてしたたかに利用する(時々失敗する)教師の立場から描いた

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

に、けっこうその種のエピソードがあるなあ。


最後にもう一回言っておくけど、バクマン。がそういう形での学校内の人間関係、生徒間の権力のあり方を描くかもというのはあくまでも予測であり、そこにいくという確信も、必然性も無い(笑)。マンガの話なら、今度出てくる「仕事場」が中心になって、学校なんてただの背景、またく描写しなくてもいいんだから。
ただ、今回の登場人物の、作中のヒロイン評を見る限り、その方向にすすんだら相当凄いものを見せてくれそうだ…という勝手な期待です。


余談。
同じような、学校内の生徒間の政治、に対して、ひとつの回答を与えたものに

慎治 (中公文庫)

慎治 (中公文庫)

があります。へえ、昨年中公文庫で新装再販されたのか。
実は浅羽通明絶賛の作品。「いじめ」と「ガンプラ」がテーマという・・・すまん、略しすぎだな。どこかで検索してあらすじを探してください。ひとつ紹介しておくと
http://www.asahi-net.or.jp/~wf9r-tngc/sinji.html
がいいかな。

東京湾に幻のさめ(NHKスペシャル)

http://www.nhk.or.jp/special/onair/080831.html

2008年8月31日(日) 午後9時〜9時49分
総合テレビ

幻のサメを探せ 〜秘境 東京海底谷



東京湾の深海に、「幻のサメ」と呼ばれるサメが生息している。

その名は、「ミツクリザメ」。体長は大きいもので3メートルを超え、口から前の部分がヘラのように突き出し、死ぬと顎が飛び出して、凄まじい姿となる。海外では、ゴブリン・シャーク(悪魔のサメ)と呼ばれている。

これまでミツクリザメは、オーストラリア南東沖やスリナムギアナ沖の深海など、大都市とは遠く離れた場所で、わずかな数が発見されるだけの極めて珍しい存在だった。生態はほとんど分からず、海の中で、自然の姿が撮影された事は一度もない。世界中のマスコミが、その奇妙な姿をカメラにおさめようと狙ってきた。

ところが最近、その幻のサメが、周囲に3000万人が住む大都会の海・東京湾に、多数生息することが明らかになったのだ。ミツクリザメが住んでいるのは、東京湾の深海に広がる大峡谷、「東京海底谷(とうきょう・かいていこく)」と呼ばれる場所だ。

今回、NHKは、老練な漁師、深海調査の専門機関、世界的なサメの研究者の協力を得て、世界ではじめて、水中で幻のサメの姿をとらえるため、東京海底谷で調査を行った。なぜ、大都会の海に、幻のサメが生息しているのか? その謎を追った。