タカ・クノウDEEPに参戦
「柔術黒帯から、はじめて一本を取った柔道家」としてマニア筋からは知られる。
詳しい経歴はここを経由で。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20051115#1132006128
http://kumapage.exblog.jp/2624673
相手は佐々木有生。私は彼に対しては、その後のスランプよりパンクラスで連続一本勝ちを重ねていたころのイメージが強い。
こりゃ、強すぎるだろうと思うが、一回タカ・クノウ選手の実物(ってと失礼だが)を見たことがある。全身、これ岩のごとし。型にはめてしまえば。
しかし、あとひとつ心配なのは、前回のDEEPで山崎剛がピンチのたびに各地で上がった黄色い声である。
「GRABAKAはジム生が多いから、女性の人気もあるなあ」
と言ったら
「なに言ってるんですか、山崎だからですよ。GRABAKAでも○○○○やXXXXの試合でこんな女の声援があると思いますか?」といわれた。
で、佐々木有生は○○○○やXXXXではなく、山崎選手と女性人気を二分する存在なのだそうです。うわあアウェイだ。
【補足】チーム・グラエロメンバー(ですよね?)の貴重な証言。
ひねリン
『今フリジットさんとこにも書いたけど、タカ・クノウがどんだけ強いかはよく分からんです。技術的にもそーだし、精神のスケールもでかすぎて測定不能。柔術世界王者のヴィデオとかにはなんの興味を示さないけど、合気道の植芝翁のヴィデオはもーこよなく愛してる。プライドとかはあれば見る程度だったけど、三沢や小橋の試合は日系レンタルでいつも借りて来て、こいつら超人だと絶賛してた。』(2005/11/17 23:55)
菌よ、汝はかもさん、天上の美酒を−「もやしもん」(完全版・11/16付から転載)
昨日(11/15)、メモで「今年のヌーボーはよいヌーボー」と書いた。
産経新聞11/15によると「今年は『ブドウにとって理想的な天候で、豊かな果実味とバランスのよさが特徴。一昨年(註:2003年のアール・ヌーボーは百年に一度の出来と言われ、売り切れが続出した)』にまさるとも劣らない出来」なんだそうだ。(続き)
さて、ワインというのは熟成されて美味しくなっていくわけで、若い酒は荒くて飲みづらい(渋いタンニンなどが時間をかけて酒石酸などの囲まれた固まりとなっていくという)。
でも何故、ボージョレ・ヌーボー(ヌーボーとは芸術の「アール・ヌーボー」と同様、「新しい」との意味。「これからは、アール・デコとおよび下さい」←脱線)は若くして飲めるのだろうか?
この前の日曜日に放送された「所さんの目がテン!」にて、その答えが出ていた。
タンクに初めから炭酸ガス(二酸化炭素)を入れることで、ブドウの中の酵素が、リンゴ酸などを分解していくのだそうだ。
探してみると、一番同じ内容のまとまっているのはここ
http://www.winespiral.com/recommend/nouveau99.html
・・・この秘密はヌーボーの醸造方法にあります。
ヌーボーは「マセラシオン・カルボニック」という独特の方法で作られます。マセラシオン・カルボニックとは大きな醸造用のタンクに原料の葡萄を上からどんどん投入してそのまま醸造する方法です。普通は葡萄を破砕してジュースと皮にしたものをタンクに入れますがヌーボーの場合は始めから葡萄を投入してしまいます・・
酒についてウンチクをたれるには、美味しんぼもそれなりに使えるのだろうが、なんといっても「レモンハート」だろう。
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わたしゃスノッブにワインやスコッチの高級品を論評する気は無いし、そもそも分からん(笑)。それ以前の、うまいカクテルとか変わった飲み方とか、そういう初歩的レベルの飲み方に参考になるのであります。
しかし、もう一歩すすめて、あのブドウやお米や麦が、百薬の長たる「おさけ」というものになる不思議。その不思議を知るには菌と発酵というものを知らねばいけません。
そこで、最近地味にじわりと人気が出てきた作品が「イブニング」連載中の石川雅之「もやしもん」であるのです。
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ひとつ瑣末な知識をいうと「腐敗」と「発酵」には科学的・化学的な意味の差はありません。人間の役に立つのが発酵で、役に立たないのが腐敗という人為的な境界しかないのです。だから汚職議員も「政治腐敗ではない、政治発酵だ」といえばいいのに(笑)。
(以下、続く。午後にでも、後半をかもすぞ)
【参考リンク】
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/
(後半の覚書)週刊石川雅之、納豆、世界の発酵食、農学部、密造酒
さて後半戦に突入。
間に挟んだリンク先にはかくある。
・・・彼ら、あるいは彼らの教師たちも浮世離れしており、ある種この世の楽園を形成しています。ハチクロ、のだめ、もやしもんは、すべてハムテルとチョビの子供たちであります。
「動物のお医者さん」は俺も含め、少女漫画という枠では収まりきれないほどの広範な読者層を獲得したエポックメイキングな作品だが、ひとつの魅力は、一種の秘境もの・・・普通は見聞しない特殊な社会、業界の風習や光景を知ることが出来るという知的好奇心を満たしてくれるところだった。けっこう、この潮流は大人向け雑誌の作品に反映されたし、「ナニワ金融道」だってひょっとしたら親戚筋といえるかもしれない。ま、ちょっと遠縁だが(笑)。
「もやしもん」は、それに比べると嫡流ですね。
理系の大学というのは、どこの部門であっても、一般人にはうかがい知れない設備や研究内容がある。某大学の、もやしもんと同じ学部では、ソフトボール大会で「打球はヒツジに当たったらアウト」というルールがあったり、6月4日に研究で殺した虫の冥福を祈る盛大な「虫供養」があるという(笑)。
そして、
・・・彼ら、あるいは彼らの教師たちも浮世離れしており、ある種この世の楽園を形成しています・・・
ここ重要。
「理系=浮世離れ」というのは日本人がサムライもしくはニンジャであるというぐらいのステロタイプで、しかもいま特殊法人やら何やらの激動にあるなか、そういう状況では全然やってられない(ヘタしたら、スポンサーをどっかから見つけてくる、プロレス団体経営者なみの才能まで要求される)のだが、それでも「科学の道を追求するものは、浮世離れした存在であってほしい」という幻想があるんでしょうな。
いきなり、エスキモー流の、獣を土に埋めた発酵食品を掘り返す教授も、アフリカグッズに身を固めた教授もそのイコンなわけである。他の研究者も、周りにギャラリーがいると「悪役らしくしなければ!」といきなり通行人に殴りかかったタイガー・ジェット・シンよろしくそういう演出をしてほしい。
たとえばこのポール・エルディシュのように。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040907#p1
そういえば、「動物のお医者さん」作者の佐々木倫子は、その後能力を見込まれて少女漫画誌からビッグコミックスピリッツに進出、原作つきの「ナースのお仕事」はテーマのためにかややシリアスよりになったものの、「HEAVEN?」では再び佐々木節とでもいう、クールで浮世離れしたキャラクターの活躍となった。あまつさえ推理漫画まで(笑)。
つまり「動物のお医者さん」は、佐々木氏の特質、本質ももともと存在していて、それが作品とぴったり合ったんでしょうね。大ヒット作品とはえてしてそういうものだ。
「もやしもん」も嫡男らしく、つかみどころのない奇人教授のほかに、主人公+あんまり役に立ちそうもない、主人公とつるむサブ主人公(なんて言い草だ)がいる。んで、美人の先輩がいらっしゃる。このへんにリアリティがあるか無いかは現場の声を待つ(笑)。
その女性キャラは「動物の〜」が、作品中第一の浮世離れ体質で、「もやしもん」はそうではないのは、この人にちょっとツッコミ役を割り振ってるからなんだろうか。
そして主人公は、ひとつだけ特殊能力がある。
それは、菌が可視化され、擬人化されて見えるという能力だ。
動物〜でも新種の菌を偶然発見すれば、巨額の利権?が転がり込んでくるという話があったようだが、たしかにこういう能力は研究者には欲しいし、そこからいくらでも話を展開できる面白いアイデアだ。作品内では、この能力を利用することで特定人物の行動をトレースするなんてことも可能になっている(人間には菌が付着しているからね)。
その擬人化された菌というのが、スナネズミのように単純で無目的で、ときおり意味不明という感じであるのが、実に菌らしくてよろしい。
そう、あの繁殖力や特殊なる能力、ある意味激烈な生存競争を闘うそのさまは、学研漫画ひみつシリーズ「からだのひみつ」でやったような、完全にキャラクター化させて縦横に喋ったり、ケンカしたりさせるよりナンボかリアリティがあるのだ。
【補足】と思ったら、最新号の作品では
菌たちが雄弁に、堂々たる文明論を展開
しており、梯子を外された(笑)
・・・ひょっとしたら、作者はキャラクター・ビジネスの展開を狙っているのかもしれないが(笑)。
この作者は、この連載の直前、偶然名前を知った。
なんで名前を知ってるかというとブックオフにて「週刊 石川雅之」という単行本を発見したからだ。
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「うーん、おれは知らない名前だけど、署名に作者の名をドーンとうたっているということは相当な有名作家なんだろう」と思ったが、けっこう単なる中堅なので別の意味で驚いた(笑)。
しかし内容が、ヒトコトでいうと「星新一・筒井康隆イズムあふれる作品」で大いに気に入りました。実際、偶然だろうが星新一がエッセイで書いたネタにすごくコンセプトが似ている!ってものもあったし。
なので、なるほど実力はホンモノだ、ストロングスタイルだ。天の利、人の利を得れば伏龍はいずれ目をさまさん−−−−と思ったら、多少ブームのきざしが今回出たわけです
(いや、もやしもんが漫画としていいセールスをしているのかは知らん)。
「週刊石川雅之」は、これはアリガチだろうと別の奇抜な話を押す人も多いだろうが、私は三丁目の夕日のごとき「フランスの国鳥」を一番だと思います。
石川氏はもうひとつ、龍馬暗殺を表題にした短編を書いている。
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あ、発酵や酒づくりそのものに関しては、こりゃ原稿をあらためないとだめでんな。
そっちはまた後日、分離してエントリにするとしよう。
「道士郎でござる」バカの正義、小心者の正義
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http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051117/p2
今、はてなアンテナで更新を知ったので、この前のやり方に味をしめ、当方はTBの質はともかく早さで勝負することに決めた(笑)。
同じ作者の先行作品はあまり好みではなかったのだが「道士郎でござる」は連載開始から、実に面白く読んでいた。
「昔気質のサムライ・ニンジャが、本当に今の日本社会に存在していたら迷惑だよね」というアイデアは、いまちょっとパッとは思い出せないんだけどいくつかタイムスリップものも含めて存在していたと思う。
あ、パーマンだパーマン。パーマンに無理やり果し合いを望んで押しかけた忍者がいたんだよな。ちょっと違うが、昔の発想が続く存在によって迷惑する、という話は似ている。
業田良家にも「武士の魂」という4コマがあった。
映画や本で日本の美学に外から純粋に心酔したがために、かえってアナクロになった外国人が、現実の日本社会とのギャップで珍騒動を起こす・・・というネタもどっかで見たな。
しかしながら、そんな先行作品の有無などこの漫画の価値を左右することは皆無。
アメリカから帰国した「武士」である主人公・道士郎が、自分の筋を何の迷いも無く(=周囲の迷惑にまったく頓着せず)貫くとき、リンク先にあるように、「失われた少年漫画の中の倫理」が立ち上がる。
もうちょっと正確に書くと、この漫画はもうひとつのキモとして「迷惑をかけられる側からの視点が中心」だという構造がある。だからある意味で本作の主人公はいわゆる「メガネ君」、ワトソン役の平凡な高校生(しかし、何かの勘違いでサムライ道士郎は彼を「殿」と仰いで服従しているので、すべての責任と災いがそこに降りかかってくるとの設定)なおだ。
しかし彼は本来の小心さゆえにビビリまくりながらも、いろんな知恵も発揮して、その道士郎の暴走(と本人は思っていない)行為を必死でフォローする。と同時に、その中で自分の正義感が持ち上がってきたときは、決して道士郎の超人的な力にも頼ることなく、自分なりの美学と戦略で、悪戦苦闘しながらも自分なりの「サムライ」をつらぬく。
よく長期漫画のイベントではネズミ男、スネ夫、ポップといった、正義感ある主人公(のび太は違うか(笑))を引き立たせるような半分小悪党、自分大事のキャラクターが、ここぞというときに命がけの勇気を発揮する−−−という話があり、読者にも強烈な印象を与えるのだが、ある部分、それを中心にすえているから面白いのかもしれない。
そして、道士郎もそういう場面では、絶対的な主従ではなく、極言すれば同じサムライの同志として彼を見守る。努力、友情、勝利。
ここで「今の漫画では、正義は体現者がバカでないと成立しない」という岡田斗司夫の至言がふたたび蘇る。この作品の、連中の「バカ」ぶりは、最近ではないほど突出していて、すがすがしい。
だからこそ、ブレイクスルーになりうるかもしれないし、「大いなる復古」で終わるのかもしれないが。
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今日の三谷幸喜「ありふれた生活」
それほどトピックとしての新情報はありません。新舞台の「12人の優しい日本人」に江口洋介が参加するというぐらい。陪審員11号だそうだが、どんな役どころだったっけかな。
彼に俳優全員で、ちょっとしたいたずらを仕掛けるという話でした。
徹子の部屋
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051109#p10
で書いた、水道橋博士と沢木耕太郎の出演のことを、当時の懸念どおりすっかり忘れていたぞ。
ああよかった、今週は未放送、セーフだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
明日こそ、テレビ局に電話してきいておかないと。(まあHPも更新されるが)
皆も気をつけい。