なにしろインターネット関連の常連ですら丸っきりいない状態でスので、観客動員数もおして知るべし。しかし、ヘビー級1試合以外はライトヘビーもウェルターもスーパーヘビーもなし、軽量級で勝負をかけた試験的大会。はたしてはたして。
■ 第1試合 ライト級戦 5分2ラウンド
飯田崇人が、計量をパスできないから井上の不戦勝なんだってさ。
なにそれ、まるで競技みたいじゃないか(笑)。
DEEPではイエローカード1枚から試合開始とかあったけど、まあそっちのほうが邪道だよな。
しかしそれにしても、飯田選手は一体なんなのだろう。
誰が見たいとか見たくないじゃないけど(正直に言えば見たいわけじゃ全く無いけど)一応、チケット料金にあなたの試合も含まれてんだよ。返せよ。観客全員に。
不戦勝で、わざわざ律儀にリングコスチュームで井上選手はリングインしたのだが、まあものすごいバキバキの筋肉。この後に出てきた某選手や某選手と同じ階級とはとても思えないほど(笑)。
逆に言えば、井上選手だって減量に苦労していないわけはないのに、それでも彼はクリアし、相手はクリアできなかった。だからそのひどさが、あらためて分かった。
もう、飯田選手をパンクラスに上げる必要は無いでしょう。
■ 第2試合 ライト級戦 5分2ラウンド
NUKINPO!(パンクラスP'sLAB東京)
滝田J太郎(和術慧舟會東京本部)
ということでしょっぱなから慧舟會勢がミソをつけた中で、まったく気にせず?「リーブ21」の自分たちによる歌入り(理由と意味は不明)、ボーイズの踊りの中登場したJ太郎。
セコンドの宇野薫が一緒にされたくないといわんばかりに、さりげなく別に入ってきました。
相手はかつてJ太郎も「キャラがかぶってる」とみなしたヌキンポ。
意外やこれが大熱戦。
とはいえ、両者が超一流ゆえというより、逆に欠陥があったがゆえに熱い、一進一退の展開を呼び込んだという感もあります。どちらにせよ、そのしのぎあいの中で滝田選手が一日の長をうまく生かし、最後は明確に差をつけて勝利。
■ 第3試合 フェザー級戦 5分2ラウンド
DJ.taiki(K.I.B.A.)
村田卓実(和術慧舟會A-3)
Taikiが判定で負けました。二回勝てば、確固たる地位は築けたんだろうがそう甘くは無いか。
あと、次の試合でDJの由来を明かす、と言ってたけどどうなったのかな。
もちろん、「Djは梶原一騎流”夢、ロマン”で、ホンとはDJと何の関係もない」ことは判明しているのだけれど。
■ 第4試合 ヘビー級戦 5分2ラウンド
桜木裕司(掣圏会館)
アスラン・デゼボエフ/初参戦(マルプロジム)
謙吾戦を思い出してほしいっす。1Rはテイクダウンされて一方的に攻められたが、2Rで蹴りがビッグヒットし大逆転。
しかし、最後のアピールで、相手がロシア人だってことで「日露戦争」を持ち出してきた。
そりゃ、俺とかがこっそり言うようなネタだ(笑)。
しかも「日露戦争60周年」って、彼は日露戦争100周年と太平洋戦争終戦60年を混同してたよ。まさか占守島の戦いのことじゃないだろうし。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/wascism/wascism.html
■ 第5試合 ライト級戦 5分3ラウンド
矢野卓見(烏合会)
クンタップ・ウィラサクレック/初参戦(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
思えば、ヤノタクの試合は半分くらい生で見てるような気がする。
最終的には、ヤノタクが飛び込んでいって寝技で腕を極めての勝利。
彼がいい仕事したのはいつものこととして、負けたタイ人がえらい高い身体能力を持っている。
大化けの可能性は大!なにしろヤノタクをリング外に打撃でふっ飛ばしてるんだから(やや誇張)
■ セミファイナル フェザー級戦 5分3ラウンド
志田幹(パンクラスP'sLAB東京)
イヴァン・メンジヴァー/初参戦(トリスター・ジム)
これがかみ合った!!ほぼ1Rは互角、2Rはダウンっぽく倒れた以外は一歩も引かない。
3Rで、テイクダウンに成功し上になる志田。ここでこの状態をキープし、パウンドも派手なのをみせらばドローになる可能性も十分あったが・・・
ここでリバーサルされて、マウントをとられたのはまことに長蛇を逸した。
しかし、イヴァンのフレンドリーな明るさや技術、体力はばつぐん。志田とは、ほんとうに互いに手があったのだろう。
そうそう、3Rでは志田が上の状態から脱出後、イヴァンが放ったジャーマンについても触れねばならない。さすがに10年以上、総合も歴史をつむと、ダン・スバーン、ドスカラスJr、ジョシュ・バーネットらジャーマンを試合で披露したやつはいる。
しかしイヴァンがみせた一発は、へたしたらジャーマン・スープレックス「ホールド」ちゃうかというぐらい、プロレス的なブリッジフォームの美しさを見せたものであったのです。
これで、ああ判定は負けだなと思ったものね。
でも、逆にいえばあれだけ美しく完璧に投げても、リアル(なマット上の格闘技)ではKOは奪えないということか。
■ メインイベント フェザー級戦/5分3ラウンド
前田吉朗(パンクラス稲垣組)
コリン・マンサー/初参戦(チーム・シュクライバー)
師匠が反則王なら、その弟子もか。顔にワセリンを塗る(試合開始前に見つかってふき取られ、イエローもらった)ぐらいならまだしも、目つぶし、サミングだ。TKO後も大乱闘。
この目潰しというのが、前田にテイクダウンを取られてサイドポジションのとき、脱出しようと明らかに意識して狙ったもので、ダメージの深さもありレッドをくらっていた。
その後の再開で、前田がマウントからパウンドして試合終了。
2、3発ほどゴング後になぐっていた?前田に対し、下のコリンは立ち上がるとすぐに前田に襲い掛かった。リングは両陣営入り乱れて大乱闘。
しかし、これは岡本レフェリーがねえ?
同じ体勢でずっと殴られていれば、実際のダメージとはまた別にストップかかることもあるけど、それでもコリンがいきなり立ち上がって襲い掛かってくるというのは、「ストップ早いだろ」と周りが思ってもしかたないのではと思う。
しかしそれにしても、コリン・マンサーとその師匠の間で?連綿と「汚い手」が受け継がれているというのは・・・
こいつら、オランダらしく長崎の出島に隔離しといたほうがいいんとちゃうか?(オイオイ)
それは冗談にしても、もう二度とこのリングス・フリーファイト王者(ほんとだよ)は呼ばなくていい。
その後前田は「自分の試合より、セミの試合見てるほうが熱くなった。パンクラスの2番手がやられたんで、次の梅田(9月)でイヴァンとやりたい」と表明。
前田に今度こそ最強の敵が(以下略)。
それでも、自分のほうからこんな地味で強そうな選手と戦うと言い出すのはたいへんえらいと思います。
それはそれとして、反則無くてもコリンは前田とやるに値する選手だったのか?とも思わせる。その前があまりにも好選手すぎたので余計にね。