INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

谷口ジロー「遥かな町へ」の映画化が決定

倉吉舞台 谷口ジローさんの漫画「遥かな町へ」映画化

03月18日 17時36分

孤独のグルメ」などの作品で知られる鳥取市出身の漫画家・谷口ジローさんが倉吉市を舞台に描いた作品「遥かな町へ」が映画化されることになりました。
(略)
遥かな町へ」は倉吉出身で東京に住む主人公が、中学生だった昭和30年代にタイムスリップするストーリーで、作品のなかには白壁土蔵群なども描かれ海外でも高い評価をうけています。
錦織監督は「谷口ジローさんの世界観は繊細ですし、大変こだわった描写が多く、人間にとって一番大切な家族や先祖への思いなどが描かれています。みなさんに協力をいただいていい映画にしたい。心を込めて作りたい」と意気込んでいました。
倉吉市の広田市長は「作品のファンはヨーロッパに多いと聞いているので、映画をきっかけに海外の人が訪れることを期待している」と話していました。
(後略)
www3.nhk.or.jp

大型選集「谷口ジローコレクション」第2弾

世界中で数々の漫画賞を受賞した谷口ジロー、初の本格選集が登場!
第1期・全5巻(小学館刊5巻+双葉社刊5巻)

サイズは迫力の大画面B5判!
最新のスキャン技術と最高品質の印刷を駆使し、
谷口ジローの名作群が全く新しい姿で登場します。

第2弾は映画化もされ、世界各国の漫画賞を受賞し
谷口ジローの名を世界に轟かせた代表作『遥かな町へ』。

48歳の会社員・中原博史は、
出張帰りに立ち寄った郷里・倉吉の町で
突然のめまいに襲われ、目を覚ますと、
14歳の時にタイムスリップしてしまった。

そして、その年に家族を捨てて失踪した若き日の父と再会。
48歳の心を持った“少年”は、
父の失踪を止めることができるのか…!?

14歳の自分に戻って、再び人生をやり直せるなら…
世界中の読者の心を魅了した、父と子の物語が
最新のデジタル・スキャニング技術と
最高品質の印刷技法で鮮やかによみがえる。

●各巻に購入特典として別冊小冊子『「紙」が語ること 谷口ジローの世界』を封入。各界の著名人が、谷口ジローの作品世界をより豊かに味わうための論考と解説を執筆。未発表ラフやネームも掲載予定。



【編集担当からのおすすめ情報】
谷口ジロー史上最大規模となる原画展の国内巡回開始を機に、
(2021年10月16日~2022年2月20日世田谷文学館。以下全国巡回予定)
待望の大判選集の刊行がスタートしました。

今回の魅力は何と言っても、大判B5サイズ!!
2020年8月刊行の『歩くひと 完全版』は雑誌初出時と同じB5判で刊行しましたが、サイズが大きいことで、
「今まで気づかなかった細部の魅力を発見できた」
「谷口氏のがすぐ傍にいるかのように、息吹を間近に感じられた」
といった感想をいただきました。

本シリーズはその感想を受けて、すべて雑誌初出時と同じB5サイズで刊行いたします。


この記事を谷口ジローが亡くなった時に追悼記事で書いたら、コメント欄で情報を教えてくれたのだ。まったく徳は積んでおくものだね。
作品の内容や魅力については、こちらを改めて呼んでほしい。自信の追悼書評です。
m-dojo.hatenadiary.com
もう一本、追悼書評を書いている
m-dojo.hatenadiary.com



ただ,今回の話、どこが主体となる映画化なのか、この記事ではいまいちわからない。

かなり前「地元の活性化、観光振興をベースにこの作品を映像化しようとしたが頓挫した」という報道があったような…ああ、「ような」じゃねえ、おれが書いた追悼記事にその情報を残してた。

遥かな町へ」製作について石田倉吉市長「客観的に見て厳しい」との見解 資金不足で

1 :あやめφ ★:2012/06/19(火) 18:39:54.79 ID:???
漫画家・谷口ジロー氏が鳥取県倉吉市を舞台にした漫画「遥かな町へ」の映画化が頓挫しそうな
雲行きになっている。出資会社の入れ替わりが相次ぎ、映画製作に必要な資金確保の
めどが立たないのが主な理由だといい、石田耕太郎市長は18日の市議会本会議で
「客観的に見て厳しい」と語り、半ば“あきらめムード”をにじませた。

同原作漫画の映画化は、大手映画会社の東映や出版元の小学館、製作会社などが
出資、構成する製作委員会が主体となって進め、製作費1億円…(略)


今回はどんな座組かな。
他の情報も当たればわかるだろう。




作品自体の魅力はいうまでもないし、過去に書いた通りだ。そして登場人物の数や設定的には、たとえばSF超大作のような費用が掛かるものではない。だから映像化向き・・・・・ではあるんだが、
※しかし2012年当時とはいえ、「製作費1億円」はその時代でもかなりこじんまりとしたプランじゃねえか??


あらためて考えると、難所が2つ。

・行動範囲は小さいし、古い街並みが残る倉吉とはいえ、昭和30年代を再現すると既に「時代劇」でけっこうな費用がかかりそう。
※「3丁目の夕日」のCGや特撮ノウハウが役立つかもな?


・主な登場人物の多くは「中学生」であり、その演技力や存在感にかかっている。大規模なオーディションで、いい子役、中学生役を発掘できるか。
※邦キチ!映子さんによると、中学生という設定はいろんな事情で高校生にするのが映画のかなりの「お約束」だという。まあそうしてもこの作品的には致命傷ではない…かな?


この二つが上手くいけば成功。
そうなることを祈る。
そして、既に上記の記事でも描いたけど、日本以上に谷口ジローを愛するフランスで「遥かな町へ」は既に映画化され、今回のは競作となる。
こちらもどこかで放送や配信しないかな。