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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ダーウィンが来た!「陸を走るたこ」回、ほぼ怪獣映画。あす配信終了までに視聴を。

ダーウィンが来た!「小笠原で大スクープ!陸で狩りをするタコ」

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022100224161

10/2(日) 午後7:30-午後7:57
配信期限 :10/9(日) 午後7:57 まで


世界遺産・小笠原で、世にも奇妙なタコが目撃されている。なんと、陸を走るというのだ。タコの名はアナダコ。姿、形は普通のタコだが、その暮らしは超破天荒。磯の潮だまりから突然上陸すると、大好物のカニを探して駆け回る。さらに獲物目がけてジャンプ!なぜタコが陸で狩りをするのか?そこには弱肉強食の小笠原の海を生き抜く、小さなタコの宿命があった。スクープ映像満載!研究者と共に常識破りのタコに迫る。歌:MISIA

オープニングから、ほぼほぼ怪獣映画。

常識ではあり得ない化け物の噂が広がったため、その地へ向かう調査団!!
一人は、船上で仮説をとうとうとまくしたてる新進気鋭の若き女性学者!!
もうひとりはやや寡黙な、だが現場でたこを40年狩り続けてきた、経験知に満ちた老ハンター。

……彼らを載せた船の船長が告げる。 「ついたぞ、ここがひょうたん島だ……」



見よ!その呪われし島で繰り広げられる、奇っ怪な怪獣たちのバトルを!!


岩の穴穴に溜まった、水からひょっこり突き出る、二つの眼・・・・・・・。
不気味に、何かを見据える!!これぞ究極たこ、アナダコ!!!

あの、海中におればこそ、人間の最終的には脅威にはなり得ないと思われたたこが、自ら水のない陸地に上がり、歩く姿を!!!
いやっ、歩くだけではない!! そのぬめぬめした体を8本の足……否、「腕」で持って持ち上げ、陸を”駆ける”!!


そして、頑丈なる甲冑の如き甲羅と、その逆に鉄をも断ち切る鋏を両の腕に持ったかにを、たこが襲い、触手で絡めとる・・・・・・・・・。


あのかにが!
ひとたまりもなく!!!


しかし、この怪獣島は法でなく力のみが支配する場所!!
なんとたこが、仲間のたこを襲う!獲物のかにを奪わんと!!誰もが見なかった、空前絶後のたこバトル!!!

さらには、そのたこをも上回る巨大魚が、逆にたこに襲い掛かる姿も……!!


女性科学者の師匠にあたる、学界の権威の老教授が、それらの映像を見て言う……「わたしも長年研究してきたが…こんな光景はみたことがないっ!」



たこは、歩く、駆けるだけではなく!!
なんと、ジャンプまでする!!
そして、大自然の波の力をも利用!!!!

このような生き物が、都会に上陸すれば………人類の運命やいかに!!


とはいえ、そんな大怪獣たこも、寿命には勝てぬ。
自ら編み上げ、岩に張り付けた無数の卵の成長を見守り、生涯を終える。


そして生まれた、小さなかわいい(ほんとにかわいい)赤ちゃんだこ・・・・・成長すれば無双の怪獣も、この段階ではかにのえじきに!!
そのカニが、ごく至近距離まで接近する。そのとき、たこは親から受け継ぎし”擬態”の変身能力が発現し・・・・・・・

口調だけ梶原一騎だが、だいたい内容はこんな感じ。
こんな映像、よく撮影したよお前ら!!と、受信料を払うパトロンとしてもスタッフをねぎらう。(そもそもたこは上の文章にもあるように擬態が大得意。カメラがまず「あっ、たこがそこにいる」と気づいてレンズを向ける時点から名人芸が必要なのだ)。

なんでも、その岩だらけの呪われし「瓢箪島」に彼らは「1カ月」滞在したんだとか。

www.nhk.jp
◎制作こぼれ話「タコは陸で息をしてる?」
番組でご紹介した、陸で狩りをするアナダコ。不思議に思ったのは、陸上を動き回っている間、呼吸はどうしているのか?インターネットには「タコは胴体(マンガで頭のように描かれる部分)にエラが入っていて、そのエラが湿っていれば陸上でも呼吸できる」などの情報が出ています。なるほど、そんなもんかと思いつつ、頭足類の行動を研究する琉球大学教授の池田譲さんに聞いてみると、意外な答えが!じつは、タコが陸でエラ呼吸しているという科学的根拠はないそうで、「あえて例えると、私たちが息を止めて行動するようなものでしょうか。ヒトが海に潜った状態とでも言いましょうか」とのこと。息を止めて陸を疾走しているとは、かなり身を削った手段ですね。皮膚呼吸などの可能性もあるようなのですが、アナダコについて調べた詳しい研究はありません。頻繁に陸に上がるアナダコならではの、なにか特別な能力が備わっているのかもしれませんね。