早いもので明日が RIZIN 37。
井上直樹が負傷欠場、佐々木憂流迦がコロナウイルスに感染して欠場ということで、ぶっちゃけ沖縄大会より金返せ的な感じが個人的には強いのだが 、それでも元谷友貴vs太田忍、そしてスダリオ剛vs関根シュレック秀樹の試合は楽しみにしている。
【RIZIN】スダリオ剛と念願の対戦、関根“シュレック”秀樹「俺は男の中の男になりたい男。自分の弱さを真正面から受け止めて前へ進む」スシローにはエールhttps://t.co/ow1ZiC49Y5#RIZIN37 #関根シュレック秀樹 #スダリオ剛 #格闘技
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) July 29, 2022
どっちも 、全局面で戦える相手同士が闘う試合ではない。組み、テイクダウンと投げが抜きんでている太田忍に、下からの極めはある意味で所英男以上にキレがある元谷が、そのプレッシャーをどうかけていくかが見ものだと思います。
太田も、もっと自分の持ち味を出せそうな打撃型ファイターがたくさんいたと思うのだが、下から極める系のファイターに勝ってデビューの悪夢を払拭したいという部分もあるのだろうか。
なんでもオッズに、大差が付いていてスダリオ剛勝利が大方の予想だとか…
yunta.hatenablog.com
そうかね、うーん。
もともとスダリオの練習態度がまず良いので日々進化を遂げているとは聞くけれども…シュレックもそもそも打撃をボンサイ柔術で怪物君鈴木博昭に学んでいる。
それほど簡単にうち負けるとは思えない(とはいえ下手に打撃戦にしない方がシュレック的にはいいと)ので、結局はクリンチ状態からの立ちレスリングの攻防になるだろう。
「力士はテイクダウンされない、そういう商売だ」はMMAでもよく言われる宣伝文句だが、いや考えてみれば力士のテイクダウンされない能力はいかにすごいものであっても「相手が足の裏以外を地面につけた時はそこで中断されるテイクダウンの攻防、その技術」であることも事実だ。もつれて相手が膝をついて、それでも相手が足に絡みついてレッグダイブを狙った時にそれを拒否できるか。相手が引き込みのように一緒に倒れる時も大丈夫か。反り投げにも対処できるか…と考か…と。
しかし「力士」でなく「スダリオ剛」と考えると、大相撲入りする前はバスケの有力選手だったスピードと運動神経がある 。何より元気いっぱいの20代だ。
相手が触れるか触れないかの段階でスピード生かして距離を取り、それによって テイクダウンを拒否するという展開もあるかもしれない。そしてテイクダウンを狙ったシュレックが、2、3回それに失敗したところでスタミナが切れる、それが一番怖いところだ(シビザイ戦では、本当にやばいところまでガス欠になっていたし)。逆にスダリオはそういう展開を目指すだろうと思う。スタミナ切れを待って襲いかかるつもりではないか。
そこをうまくさばいて余力のある段階でとにかく上になり、寝技のキャリアの差で勝利…というのを予想・待望しているが、さてに。
日本と言うかRIZINのヘビー級は、いわゆる世界に打って出る、とかではなくやはり「人気者」というか……世界標準で強い弱いとかではなくそういう「世界観」で、閉じて構わないと思ったりもする。その世界観の中ではシュレックもスダリオも、とても商品価値の高いファイターとなった。ここがある意味で、メイウェザーを呼ぶより武尊対天心を実現させるより、榊原社長の手腕だったりするかと思うのです。