こういうkindle割引セールを追って分かったこと
・「電書バト」という会社がある。
・ここは人脈的にも強いのか、かなり有名な出版社の(過去の)大物作家のシリーズが、まとめて出てくることがある。
・あと、ちょっとした話題作で、数巻で完結の読み頃な作品も
・kindleアンリミテッドでも読めることが多い。それを、その契約期間を超えても読める恒久的な購入費として、「11円」に設定してるらしい。
・ただし、どこの出版社も時々「1-3巻は11円(または無料)からの~、そのあとは定価!!」をやってるので、うっかり勢いでそっちも購入するとかに注意。
「八百森のエリー」
モーニングで常に連載されている「お仕事、業界を詳しいディテールの下に紹介する漫画」のひとつ。これは野菜作りの農業と、その卸売業者の話で、確か配偶者がその業界で働いていたのだったと思う。
「やれたかも委員会」
「主人公を定めずに、同じ設定でアンソロジー的に描いていく」作品って何度も書いてるけど、キャラ人気が作品より上に立つ構造上、労多くしてリターン少ない大変な作品。だがこれは少し話題になっていろんなところで紹介された。ただ、その設定ってすげー単純なワンアイデアで、いかにもオムニバスになりそうな恋愛、あるいは恋愛未満の「ちょっと雰囲気が良かった」場面を描き……それに対して、へんな審査員が「やれた」「やれたとはいえない」でジャッジするという…こうやって文章にすれば、「ただ単にそれだけ」だよね(爆笑)これでよくも5巻まで引っ張ってったとも言えるし、これなら無限に続けられるんじゃないか、とも言える(笑)山本崇一朗あたりと合作して(爆笑)
おっと!ここから、4巻以降は高い値段がついている!!
姑息だが、この手法はうっかり購入してしまうんだよな…知恵者に敬意。そして皆さんはご注意を
「モリのアサガオ」「サマヨイザクラ」など郷田マモラ作品
死刑囚の収容されている刑務所の刑務官を主人公に、死刑制度の在り方にまで踏み込んだ作品として高い評価を受けている…が作者が強制わいせつや傷害などで逮捕、有罪になって、以前の版は絶版になったはずだ。
郷田マモラ - Wikipedia
キャンセルカルチャー的には、そういう経歴の作者の本を復刊すべきでない、との意見もあるだろうが、自分は復刊差し支えないと考えており、ここで紹介する。
「ひょぼくれ文左」など石川サブロウ作品
自分は石川サブロウのほうじゃなくて「鸚鵡籠中記」に興味あるの。
江戸は元禄時代の、完全にサラリーマン化した名古屋(だったかな)の侍。特に特筆すべき才能や業績は…ないのだが、毎日、体験だけでなく見聞きした噂話を、毎日欠かさず日記につけた結果、それが超貴重な歴史記録になってしまったという人(笑)「鸚鵡」とは、自分で付け加えず、聞いたことをそのままなぞっただけ、の意味でつけたとか。
ただ、この作品はその「平凡なサラリーマンサムライ」の方を描いているのかな。圧倒的に「聞いた噂話」のほうがおもしろく、それは横山光輝が漫画化している。
他の石川サブロウ作品も11円セールあったので興味あるひとは。
「勝利の朝」「イカロスの山」など塀内夏子作品
「勝利の朝」は、実際に起きた少年冤罪事件を描いた作品。自分はこれで塀内夏子を知った。全1巻なので資料としてどうですかね。
「コラソン」はないの、と思うでしょうがあるんです。ただ自分は前回のセールで…
m-dojo.hatenadiary.com
前回、99円だったね…まだ購入後読んでないんだから、今回買えば一冊ぶんで全部買えたわ…
こういうショックも受けがちだが!!負けぬ!