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ミャンマーで逮捕の日本人記者「友好関係」のおかげ?で、いち早く釈放へ…このジレンマ

サムネイル画像をこれにしよう。「エリア88」に出てきた「平和」と「安全」の話…。

ミャンマー邦人記者解放へ 国営テレビ報道「日本との友好関係考慮」
2021.5.13 23:57国際アジア


 【シンガポール=森浩】ミャンマー国営テレビは13日夜、「虚偽ニュース」を広めた罪などで起訴され、勾留中の日本人フリージャーナリスト、北角裕樹(きたずみ・ゆうき)さん(45)が解放されると報じた。解放の日時には言及していない。

 国営テレビは解放の理由について、ミャンマーと日本は良好な関係があり、それが考慮された」と述べた。

www.sankei.com

まずは解放を喜び、北角さんにはお疲れさまでした、休んでくださいと申し上げたい。そもそも逮捕に一辺の理もなく、そもそも解放されるのが当然だという前提もミャンマー国軍に言っておきたい。


しかし・・・・、だ。
この裏で”暗躍”したのが、「世界は一家、人類皆兄弟」ジュニアことヨーヘイ・ササガワらしい。かれは「沈黙の外交」を語る。

blog.canpan.info

……今回の事態が発生した2月1日以降も人命尊重に向け、懸命の説得工作を重ねた。にもかかわらず極めて残念な事態に発展したミャンマーの現状は、痛恨の極みであり、悶々とした日々を過ごしている。

ならば何故、非難声明を出さないかと人々は私を批判する。(略)

民間人である私がミャンマー国民和解日本政府代表を拝命したのは、長年にわたるミャンマーでの人道活動が評価された結果である。この役職に任期はない。約135の民族が存在するミャンマーは、日本で考えるほど単純な国家ではない。少数民族武装勢力合従連衡が激しく、仏教の僧侶の発言力は強いが、一方で少数民族のカレンやカチンはキリスト教が多い。またイスラム教の人々も存在する。

私の立場はそれぞれの指導者に寄り添い、意見を聞いて話合いの場を作り、なによりも関係者から信頼を勝ち得ることが大切である。面子を重んじるミャンマーにおいて外国人である私の発言はことのほか注目されているだけに、言葉には細心の注意が必要と心している。アウンサン将軍が夢見たミャンマー統一連邦国家実現のために犬馬の労をいとわず、引き続き活動し、人生最後のお役に立ちたいと決意している。

それだけに、如何なる批判、中傷を浴びようとも、何とか問題解決への道筋はないかと日々、苦慮し、問題解決の任を負った者として、覚悟をもって任務を全うするため、あえて「沈黙の外交」を堅持する考えでいる(後略)

一貫して、日本のミャンマー問題に対する動きが鈍いと舌鋒するどい批判を浴びせているのが篠田英朗氏だ。

今回の事態を受けて,早速記事をUPしている。

……もちろん、北角氏の解放は喜ばしいことである。ただし諸手を挙げてミャンマー国軍と笹川氏を称賛するべきなのかと問われれば、国際政治学者としては、非常に悩ましい。

現在、国際社会は、テロリストの人質拘束のような恫喝行為には、一致団結して、絶対に屈しない、という総意を持っている。そうした総意がなければ、あらたなテロリストによる恫喝行為を招いてしまうことが必至だからだ。ところが邦人の人質が発生するたびに、この国際社会の総意に反した姿勢を見せがちなのが、日本だ。

5月3日の国際報道自由の日に、18の自由主義諸国が、拘束されているジャーナリストの解放を訴える共同声明を出した。日本は、あえてその共同声明に参加することを拒んだ。
(略)
ミャンマーでは、未だ44人の報道関係者が拘束中であり、市民は3885人が拘束中であるとされる。

日本が、「北角氏さえ解放してくれるのであれば、さらにいっそう国軍に忖度します!」、という態度をとるかどうかは、国際的な注目の的だと言ってよい。

残念ながら、北角氏の解放をもって、特定の日本人の方々がミャンマー軍に対してもっている「パイプ」を全面的に祝福する、という結論を、簡単に導き出せる状況ではない。


shinodahideaki.blog.jp


そう、中東での人質解放に関する裏取引(身代金支払い)や、政策変更に関するあれこれとも繋がる。
そもそも、今回の北角氏解放は、たとえば「ゆえに日本政府…あるいは笹川陽平氏を評価する」と言えるか。

あの問題やこの問題で、人質・逮捕者を解放した国には賞賛があり、それに引き換え解放できなかった日本政府は…という非難があったのではなかったか。