カラテというと、実は一番初めに頭に浮かぶのは日本人ではなくメキシコ人(ウルトラマン)のこれ。
授業に出て、1日2時間半の稽古をして……。同期で4年時に二段を取ったのは、私と菅だけ。彼は小柄だったけど、けっこう強かったですよ」(岡本さん)
(略)いまでも、腹筋を朝晩計200回ずつこなすという菅氏。
「国士舘大学」の副主将とか、「拓殖大学」のそれだったらまた格が違うが、たださすがに。
それでも、朝晩に腹筋200回というなら、まあ少なくとも俺より鍛えていることは認めざるをえまい。
ま、そもそも、日本国の首相で、武の世界で腕を磨き(精神が磨かれたかどうかはしらん)、それなりに腕に覚えある人物はたくさんおった。
といっても平成以降しかしらんけど、
・竹下登、柔道五段、講道館の猛者!!首相就任時も、胸囲は1メートルあったという。
・宇野宗祐、剣道五段、高校時代は全国優勝!!
・橋本龍太郎、剣道錬士六段!!貿易交渉の際、相手のカンターに竹刀を持たせ、のど元にぐいっと引き寄せたのは有名だ。
野田佳彦、柔道2段!プロレスファン、格闘技振興議員連盟会長(笑)!
そして麻生太郎のクレー射撃、安倍晋三のアーチェリーも、また政治家の最強問題を考える時は重要なのだろうが、この前の「無法島」「自殺島」記事で飛び道具ネタはやったので略す。
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ま、そういうわけで、こうやってみるとトップグループに入るかどうかはあやしいもんではある。
が、菅もそういうプライムミニスター・ファイト・クラブの一員であることにはまちがいなく、そして「東洋の神秘のカラテ!!」の使い手としては初なのである。
サミットのホスト役を彼が務めるかどうかは神のみぞ知るだが、もし実現するならそのセレモニーで、手刀でスパークリング・ワインの首を飛ばしたら、いささか面白い趣向だろうて。
だが、だから喜ばしいかというと……個人的には、日仏関係をいささか懸念している。
マクロンが言うわけですよ。
「ホー、首相はカラテを使うとか……我が国の、サバットと…どちらが優れているかな?」
「やってみなければ、わからんよ」
ほろりと、言った。
「あんた……もうその言葉、取り消せないよ。ザイムショーの内部文書は取り消せてもね」
「取り消す、つもりはないよ」
ーーーーーー刹那。
どちらからともなく、ガタっと、立ち上がりざま、座った椅子が勢いで倒れる音がした。
(未完)